地獄どころか天国だ。江戸時代から続く美肌の湯、大分別府「明礬温泉」

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2020/02/15

みなさんは、総湧出量が日本で一番多い温泉がどこだかご存じですか?答えは、別府温泉。全国にその名を知られる大分県を代表する温泉地です。

別府市内には8つの温泉が点在し、それらまとめて別府八湯と呼んでいますが、もともとはそれぞれに温泉地として栄えていたもので、泉質はもちろんその歴史もさまざま。今回はそのなかでもとりわけ薬効が高いとして知られる「明礬(みょうばん)温泉」をご紹介したいと思います。

江戸時代から続く美肌の湯「明礬温泉」

image by:小林繭

明礬温泉があるのは、別府駅から9kmほど離れた山側です。別府湾を見下ろす鶴見山麓に、地下30cmにある温泉脈からもうもうと湯けむりが立ち上る小さな温泉郷が現れます。そこにあるのが、別府八湯のなかで一番標高が高く、このあたりではめずらしい白濁の湯が沸く、明礬温泉です。

image by:小林繭

別府名物の地獄めぐりのひとつである「明礬地獄」を中心に、国道の筋裏には坂道に沿って温泉旅館が軒を連ねます。現在、宿の数はわずか十数軒の静かな温泉郷ですが、その泉質は驚くほどバラエティ豊かで、さまざまな泉質の温泉を楽しめる極上温泉郷としてマニアに愛されています。

image by:岡本屋

目にも鮮やかな見事なコバルトブルーの湯を誇るのが「岡本屋旅館」で、このコバルトブルーの湯を求めて別府から足をのばす観光客も少なくありません。

湯元旅館の灰色の湯。image by:小林繭

また、同じ筋道には強酸性の緑色の湯が有名な「小宿-YAMADAYA-」や、酸性でアルミニウムを多く含むグレーの湯と白濁の湯の二種類を楽しめる「湯元屋旅館」が並びます。

ほかにも単純泉や炭酸水素塩泉など、宿によって異なる湯の温泉を楽しむことができるので、ぶらぶらと歩きながらあちらの湯、こちらの湯と立ち寄り湯めぐりをするのが、明礬温泉での正しい過ごし方ですね。

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