外国人が残した、幕末の面影が残る日本の美しい原風景たち
働く大人と赤ちゃんの世話をする子どもたち
漁に出かけたり、田植えをしたり、家事をしたりと、人々が働く姿もたくさん写真に残されています。
こちらは田植えをする様子。それまでは「乱雑植え」が主流でしたが、明治30年代には「正条植え」という苗の間隔がそろった現在の植え方が浸透し始めました。
海外の漁業知識や技術が導入され、水産業も大きく発展していきます。明治末期には、漁船に石油発動機が導入され実用化されました。
井戸から水をくんでいるのでしょうか。いまでは井戸を見かけることも珍しくなりましたね。
明治時代には水道も変化を遂げます。1886(明治19)年にコレラの大流行がきっかけで、東京都では近代水道創設の動きが活発になり、1888(明治21)年に調査設計が開始。そして1911(明治44)年には全面的に完成し、その後拡張されていきました。
ジェンス氏の作品のなかでも多かったのが、小さい赤ん坊の面倒を見ている子どもたちの写真でした。
年上のお姉さんやお兄さんたちが、家族が家事をしていたり仕事で出かけていたりする間に、下の子どもたちの面倒を見ていたのですね。
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