外国人が「意味わからん!」とショックを受けた、各地の不思議な標識
道を歩いたりドライブをしていたりすると目に留まる「道路標識」。まれに山間部や離島へ行くと、あまり街中にはないめずらしい標識を見かけることもありますよね。それは日本国内だけでなく、世界に視野を広げてみるとたくさんの不思議な標識があるのです。
道路標識によってはその国のお国柄が出ていたり、絵だけでは意味のわからないものだったり、なかには知っておかないとトラブルの原因になるものも少なくありません。
2020年8月現在、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、以前のように海外旅行を気軽に楽しめる状況とはいきませんが、今後のために参考として知っておきたい標識はたくさんあります。
そこで今回は、その国を訪れた外国人が「信じられない!」と驚くような不思議で面白い標識から、歴史的に重要な標識、旅行の際に知っておきたいものまでをズラリとご紹介していきます。
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※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
イリオモテヤマネコ/日本
お国柄が出る例として真っ先に思い浮かぶ標識は、「動物に注意」のサインです。
日本では沖縄に行くと、「イリオモテヤマネコに注意」の標識を見かけます。イリオモテヤマネコとは沖縄の西表島だけに生息する生き物で、特別天然記念物に指定される大型のネコですね。
イリオモテヤマネコの横断をドライバーに注意喚起する標識は、西表島にしか必要ありません。その意味でこの手の動物の注意表示は、お国柄、地域柄が色濃く出ます。
殺人クラゲ/オーストラリア
生き物に関する警戒標識で、筆者が最も記憶に残っている標識は、オーストラリアで見た「クラゲ」の標識。海辺に出ていた標識で、人体に長いクラゲの触手が絡みついているサイン。
現地の人に聞けば、オーストラリアでは毎年のように海で猛毒クラゲに刺されて、死亡する人が絶えないとの話です。
例えば『小学館の図鑑・NEO21 危険生物』(小学館)を見ると、オーストラリアウンバチクラゲが紹介されていて、
<オーストラリアウンバチクラゲの毒は地球上でもっとも強い毒の1つ>(『小学館の図鑑・NEO21 危険生物』より引用)
と書かれています。
現地のビーチにはクラゲ防止のためのネットが張られていて、その中で泳ぐ分には安全だといいますが、ケアンズのあるクイーンズランド州の情報によれば、10月から5月の遊泳は特に注意だといいます。
刺されたときの様子は、「破裂するような痛み」が起こり、呼吸が止まり、心停止する場合もあるそう…。
先ほどの図鑑には血清ができているため、最近では死亡事故も減っていると書かれていますが、その恐ろしさが十分に伝わってくる標識ですね。