夜のお誘いに備えて。世界の面白い「ベッドタイム」の呼び方
セクソ/ブラジル
次はブラジルの言い方です。ブラジルといえば距離的に遠い国ですが、日本からの移民も多く渡っている、なじみ深い国ともいえます。そんなブラジルでは、何語を共通語として話しているかご存じでしょうか。
ブラジルはもともと1500(明応9)年にポルトガル人カブラルに「発見」され、ポルトガル領として長く存続し、1822(文政5)年9月7日に独立した歴史があるため、主な言語はポルトガル語です。
その意味で、ポルトガル語ではベッドインを何というのかという話になりますが、名詞で「セクソ」です。
ブラジルのロマンティックな「愛する」表現方法は、「ファゼール・エモー(fazer amor)」と呼ぶそう。
「fazer」は英語でいえば「do」や「make」で「する」、「amor」は名詞で「love」で「愛」。まさに「愛する」という雰囲気の言葉ですね。
一方で日本でいう「H」のように、よりカジュアルな言い回しはどうなるのでしょうか。
ベッドイン=ビスケットをぬらす
ブラジルの新聞社「Folha de S.Paulo」のオンライン記事「Research maps facts and anxieties of the Brazilian’s sexual life」では、夜の生活に関する情報を扱っています。
そのなかでは「H」という表現が使われているのです。Hはブラジルでも、日本と同じくベッドインを連想させる言葉みたいですね。
ほかには、ネイティブの話し手に外国語について質問をする「HiNative」というWebサイトに、「How do you say this in Portuguese(Brazil)?」という質問が寄せられています。
その問いの回答として、「セクソ」という言葉がブラジル人の最多回答として寄せられていますが、
<we have a lot of expression for ‘sex’ but the word is “sexo”>(HiNativeより引用)
とあります。「たくさんの表現がセックスにはありますが、その単語は「sexo」です」といった意味ですね。たくさんの表現とは、
<Drown the goose, put the car in the garage, wet the biscuit>(HiNativeより引用)
などが具体的に寄せられています。
日本語にすると、「グースをおぼれさせる」「車をガレージに入れる」「ビスケットをぬらす」などの遠回しな表現が紹介されています。
グースとは恐らく男性のシンボルであり、そのグースの頭を何かに突っ込むというイメージではないでしょうか。なかなか巧みな表現ですよね。