夜のお誘いに備えて。世界の面白い「ベッドタイム」の呼び方
セッソ/イタリア
最後はイタリアを見てみましょう。イタリアのメディア「italy magazin」の2013年の記事「Survey Reveals Italians Have More Sex Than Global Average And Like Sex In The Kitchen」によれば、イタリア人のベッドインの回数は、年間で108回だと報じられています。
このデータは、イタリアの製薬関連のマーケットリサーチを行う会社が行った調査を基に書かれています。
数は世界の標準より少し上に過ぎないと上の記事では書かれていますが、ゼクシィが行った「国“性”調査」によれば、同居開始1年以上3年未満のカップルでも日本人の場合、多数派が「月に2~3回程度」と回答しています。
ふたりでの生活が新鮮で、愛を営む頻度が高そうな初々しいカップルですら、年に換算すれば24~36回程度しかしていない計算です。その意味で、イタリア人が日本人よりはかなりの頻度で夜の生活を楽しんでいると分かりますね。
しかも余談ですが、先ほどの記事によると、イタリア人はキッチンで体を重ねることを好む人が少なくないのだとか。
そのイタリアで標準的な言い方は、「セッソ」で、スタンダードな表現です。よりフォーマルな響きの言葉でいえば、「ラポルティ・セスアーリ(rapporti sessuali)」。この「sessuali」が英語でいう「sexual」で、「性的」といった感じ。
「rapporti(rapporto)」がフランス語や英語でも「rapport」で「関係」を意味します。
「rapport」自体はどんな「関係」も意味する言葉で、例えば英語圏の営業担当者向けに書かれたノウハウ本などに「関係を築く(Build a rapport)」といった形でも使われています。
ベッドイン=寝る・関係を持つ
しかし、日本語でも「関係を持ったの?」といった表現でベッドインを連想させられるように、イタリア語でも「関係(rapporto)」で表現できると、Reverso Contextというオンライン辞書に膨大な例文付きで解説されています。
ほかには、「寝る」だとか「ベッドをともにする」などの日本語で連想させるように、イタリア語でもベッドや寝るを意味する「レット(letto)」で、表現できるそう。
さらにいままで何度も出てきた「愛する」的な表現でベッドインを意味する言葉として、「アモーレ(amore)」があるみたいです。
この「アモーレ」自体は「愛」を意味しますが、その言葉に定冠詞(英語でいうthe)の「ラ(l’a)」を付け、さらに英語の「make」にあたる「ファーレ(fare)」をセットにして、「ファーレ・ラモーレ(fare l’amore)」となります。
先ほどご紹介した、ブラジルの表現方法のひとつ「ファゼール・エモー(fazer amor)」と似ていますよね。
このように考えると、世界の多くの国には共通して、
- 「ベッド」「眠る」
- 「愛する」「愛」「愛を育む」
- 「関係」「関係を持つ」
といった遠回しの表現が、直接表現のほかにベッドインの行為を連想させるフレーズとして存在しているみたいですね。
もちろん今回ご紹介した以外にも、世界にはいろんなベッドタイムのフレーズがたくさんありますし、なかにはブラジルのように言葉で聞くだけでは全く連想できない、一風変わった言い方も隠されているはず。
国際結婚や恋愛がめずらしくなくなった現代。もしあなたに国際的な出会いを経て愛するパートナーができたのなら、そのパートナーの国のフレーズを知っておくと、より話が盛り上がったり親密度が増すかもしれませんよ。
- 参考
- A Survey on the Greek Sex Life-GreekReporter.com
- 【国”性”調査】-ゼクシィ
- WordReference.com
- ブラジル連邦共和国(Federative Republic of Brazil)基礎データ-外務省
- SEX SURVEY REVEALS RUSSIAN DESIRES-Newsweek
- GLOBAL RESEARCH-durex
- sexual intercourse-cambridge dictionary
- Reverso Context
- 1/4 Chinese women dissatisfied with sex-CHINA Daily
- The Face of Global Sex 2007-durex
- Face of Global Sex report-durex
- image by:Unsplash
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