シーズンオフの北海道「知床五湖巡り」で、大自然との共存を学んできた

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2020/11/28

まさかの通行止め!けもの道を抜けて絶景へ

午前中のトレッキングコースは以上で終了。センターへ向かって歩いていると、ガイドさんたちの無線から何やら緊急のお知らせが入ってきました。

「昨日からの雨で落石の危険があるので、国立公園内への道は通行止めになる」とのこと。この五湖も国立公園内なので入場不可。なんと午後からのトレッキンはすべて中止になってしまいました。

image by:岡田すみえ

ひとまず昼食を取り、午後からは場所を知床自然センターに移動して、けもの道コースを散策することに。まだ雨は止みそうにありません。

image by:岡田すみえ

今度は車道から原生林のなかへと入っていきます。これまで散策を楽しんだ人たちの跡が、けもの道となって残っていました。

image by:岡田すみえ

細く長いけもの道をどんどん進んでいくと、年老いた木は倒れ、その横からは新しい命が芽生えている光景が目に入ってきます。

image by:岡田すみえ

雨で森林浴もできず、ぬかるんだ道に気を取られて転びそうになったりしながら進むこと数十分。急に眼下に見えてきたのは、断崖絶壁の入江でした。

切り立った断崖から滝や海を上から見下ろすことができます。天気が良ければ、透き通ったブルーグリーンの海を望むことができるそうです。

この断崖絶壁のところで携帯が鳴りました。ホテルからの電話で、国立公園内が通行止めになってしまったので、ホテルに戻ることができないかもしれない…という悲しいお知らせです。

実は今回、知床では国立公園内にある唯一のホテルに宿泊していたのです。宿泊者だけでもなんとかと交渉をしてくれているそうで、結果が出るまでしばらくお待ちくださいとのこと。


image by:岡田すみえ

気を取り直して断崖を後にし、あちこちに残された動物たちの痕跡や、野生動物との出会いのチャンスのある深い森へと入ります。

ちなみに知床では、2年ほど前までは携帯電話が繋がり難かったということです。やっと最近、docomoの回線を利用している場合は繋がることがあるそうで(それでも電波は弱い)、私もかろうじて断崖で電話を受けることができたのでした。

 

クマの爪あとが。image by:岡田すみえ
サルノコシカケらしきキノコ。image by:岡田すみえ
image by:岡田すみえ

森を抜けると、今度は別の入江へ到着。ずっと先には知床岬が望めるはずなのですが、ここも雨で残念ながら見ることができず。また森の中を進みます。

結構近づいても逃げずに、ムシャムシャ食べています。image by:岡田すみえ
子どもと一緒に行動していました。image by:岡田すみえ

しばらく進んでいくと、ついに野生動物を発見!エゾシカの親子がいました。耳などにタグをつけているところを見ると、生態調査の鹿らしく、ちょっと人馴れしているようです。

何かモグモグしていると思ったら、なんと骨を食べていました。

image by:岡田すみえ
image by:岡田すみえ

エゾシカに別れを告げて森を進んでいくと、先ほどの断崖絶壁に戻ります。先ほどとは違う角度なので、フルぺの滝もしっかり見ることができました。

image by:岡田すみえ
鹿の足跡を発見!image by:岡田すみえ

あとは先ほど来た道を戻るだけ。実に3時間かけてのけもの道コースです。

今回は生憎の雨でしたが、それでも十分に大自然を満喫でき、野生動物にもちょっとだけ遭遇することができ、満足のトレッキングでした。

image by:知床斜里町観光協会

フルぺの滝では、シーズン中にこんな可愛らしい光景を見ることができるのだとか。

知床の手付かずの大自然は、また違う季節にきたら、その時は違う顔を見せてくれるはずです。機会があれば、また訪れてみたいものですね。

ちなみに通行止めの件で結局ホテルには戻ることができず、系列のホテルへ移動することに。しかし、知床は実は温泉が豊富。着くなり温泉へ直行し、しっかりトレッキングの疲れを癒すことができたのでした。

  • image by:知床斜里町観光協会
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  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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旅をこよなく愛する編集者。情報誌やエンタテインメント誌、ビジネス誌などで編集・ライターとして経験を積み、中国上海、カンボジア・プノンペンでの在住経験も有。2015年に帰国してからフリーライターとしてワークスタイルを確立。幅広いジャンルのテーマで執筆している。

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