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もうひとつの京都観光名所「伊根の舟屋」とは?

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2021/02/18

海を4m埋め立てたってどういうこと⁉

伊根の建物の多くは海側から舟屋⇒蔵⇒主屋と並んで立っています。そして蔵と主屋の間にバスが通れるほどの道幅の道路が走っていますが、この道ができたのは1931(昭和6)年~1939(昭和14)年。それまでは人が傘を差してすれ違えるぐらいの細い路地が通っているだけでした。

この新しい道を作ることになったとき、平地が少ないため、海を4m埋め立て、舟屋や蔵を海側に移動し、道を作ったのです。そして舟屋を新築する際、瓦葺きの2階建てとし、2階は床間などを設えた立派な客間にする家が多くなり、今のような形になっていったのだとか。

舟屋の1階部分
舟屋の2階。こちらは客間ではなく、雪が多い時期などに下宿として貸し出していたのだだとか

また客間のほかに子ども夫婦の部屋、隠居場としても使われたようですよ。現在、舟屋はおしゃれな宿やカフェとして利用するところが増えてきました。

もっと舟屋のことを知りたい!というかたは「幸洋丸」さんの舟屋へ。内部が公開されていて昔、使われていた漁具に加え、写真・地図なども展示されていますよ(※見学情報は最後のinfomationを見てくださいね)。

伊根湾は北前船の風待ち港

ところで江戸時代から明治30年ごろにかけて伊根は漁港としてだけでなく、北前船(江戸時代中期~明治時代末期まで大阪と北海道まで各港を寄港しながら日本海経由で商品を売り買いしながら航海していた商船)の風待ちの港としても使われた大事な港でした。

というのも隣の宮津港が北前船の大きな寄港地であり、次の兵庫の寄港地へ行く際、伊根湾の先にある難所、経ヶ岬を超えるべく、風待ち(航行に良い風がくるのを待つ)をするために伊根湾に停泊したそうで、最も多い時には5,000船もの船が停泊したのだそうです。

ですから集落で行われる伊根祭で有名な八坂神社には、大阪の船主が寄進した灯篭があり、伊根湾が航海にとっていかに需要な港であったかわかります。

京都のもうひとつの祇園祭~“海の祇園祭”とも呼ばれる伊根祭~


伊根湾にはクジラもやってきた!

さらに伊根湾には時より鯨(くじら)が迷い込んでくるため、漁も行われていました。資料によると1656(明暦2)年から1913(大正2)年までの257年間に355頭も捕れたのだとか。写真は大正時代の漁のようす。

この絵図のように耳鼻(にび)集落の湾に追い込んで漁をしていたのですって。


最後に

そのほか、伊根の漁師さんの家では伝統的に食べられるお正月料理もあるそうですよ。あわせて、ぜひ読んでみてくださいね。

所変われば品変わる!漁師さんの町・京都府伊根町の伝統的なお正月

また、海から舟屋を見たいかたには海上タクシーや伊根湾めぐり遊覧船がおすすめ!

直通ライナーに乗ってノスタルジック伊根探訪・前編〜世界にひとつだけの舟屋の町〜

伊根町観光協会「海上タクシー(小型遊覧船)」

地元の船頭さんたちが自分の船でガイドをしながら伊根湾内を周遊してくれます。

伊根町観光協会「伊根湾めぐり遊覧船(大型遊覧船)」

約25分周遊の遊覧船からは、カモメにエサをあげることもできますよ。

現在も伊根町の舟屋は漁師の生活の場であり個人の建物。訪れるときは町におじゃまする気持ちで、散策を楽しんでくださいね。

■■information■■

伊根町観光案内所
住所:京都府与謝郡伊根町字平田491
TEL:0772-32-0277
お問い合わせ可能時間:9:00~17:00

幸洋丸
住所:京都府伊根町字平田555
TEL:0772-32-0620
営業時間:平日 11:00~16:00/土日、祝日 10:00~17:00
定休日:水曜
料金:大人(中学生以上) 200円/小学生 100円/小学生未満 無料

  • source:KYOTO SIDE
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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