気になるあの子と初体験…外国人に聞いた「卒業」の思い出
全国各地で「卒業式」のシーズンがやってきましたね。卒業式といえば幼稚園や保育所から始まって、大学・大学院に至るまで、さまざまな場所で行われますが、それは日本だけでなく海外でも同じです。
日本の卒業式といえば、卒業証書の授与があったり、大学生は袴(はかま)を着たりしますよね。では、世界ではどのような卒業式のかたちがあるのでしょうか。
今回は筆者の交友関係を頼って、世界各地の「卒業の思い出」について聞いてみました。皆さん、当時は初めてのことばかりで戸惑うことがたくさんあったみたいです。
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「プロム」を行う/アメリカ、カナダなど
欧米各国の卒業式と日本の卒業式の違いといえば、まず時期の違いがあります。欧米のアメリカやイギリス、カナダでは、基本的に9月に入学・新学期がスタートするため、卒業式が5月末から6月頭です。
日本でも新型コロナウイルス感染症の影響で学校に行けない子どもたちが増えたときに、9月入学の話が出たことも記憶に新しいのではないでしょうか。
日本と同じで、入学の前には年度替わりの長い休み(夏休み)があり、卒業生は5月末から6月頭に卒業式を迎え、在校生は卒業生を送り出したら、9月まで長期の休みに入ります。
そして9月からあらためて学年を1つ上げて、新生活(秋学期)をスタートさせるという流れです。
その5月末から6月頭に迎える高校や大学の卒業式では、例の角帽にガウンというスタイルで登場しますが、特殊な文化はやはり「プロム」です。
アメリカやカナダの友人に聞くと、特に高校生は卒業前にタキシードやドレスの姿になって、プロムと呼ばれる卒業パーティーに繰り出すとの話。イギリスでも友人によれば、最近はアメリカの影響でプロムが行われているみたいですね。
当然、思春期の男女が(同性が)一緒にダンスパーティーに行くわけです。多くの卒業生たちにとっては初めての経験ですよね。
「Will you go to prom with me?(一緒にプロムに行ってくれますか?)」といえなくて、友だちを通して誘ったり、直接いえないのでメールで誘ったりする場合もあるみたいです。
逆に嫌な相手からプロムに誘われたとき、どのように傷つけずに断るかで悩んだという話もありました。
プロムとはそもそも「promenade(プロムナード)」という英単語から来ていて、「散歩する」「人を見せびらかしに連れて歩く」など意味になります。
この「promenade」が「prom(プロム)」と短縮され、アメリカで高校生の卒業記念大ダンスパーティーを意味するようになったのだとか。
もとは社交性を身に付ける場として位置付けられていたのですが、最近はその演出がド派手になっていったみたいですね。
ちなみにイギリスの年配の友人からすれば、プロムと聞くと「The Proms」であり、イギリスのロンドンにある「ロイヤル・アルバート・ホール」で毎年夏に開催されるクラシック音楽の演奏会を真っ先に連想するとの話でした。