気になるあの子と初体験…外国人に聞いた「卒業」の思い出
終業式で「エプロン姿」になる/ロシア
ロシアの友人たちに聞くと、卒業式の前に行われる終業式で、女性がエプロン姿になるとの話がありました。
これは旧ソ連時代(1950年代)からの伝統らしく、まさに東京の秋葉原を歩いていそうなメイドのような格好をして、学校生活最後の終業式にワルツを踊ったり、歌を歌ったりするみたいですね。
なぜ、エプロン姿なのかといえば、このコスチュームがソビエト時代の学校制服だからなのだとか。
最後の終業式は家族も見に来る公式のプログラムで、参列する母親や祖母もこの格好で卒業した経験があるため、ある種の歴史や先人に対するリスペクトにもなっているみたいですね。
ただし、ロシアではこの終業式の後に、日本でいう卒業試験、進学希望者は大学入試センター試験を控えているとの話です。
テストの結果によって、卒業の可否が決まり、さらに進学先も決定してしまうのだとか。最悪の場合、大学に進学もできないそう。
スケジュールでいえば、5月に終業式、6月に試験、6月下旬から7月に卒業式、9月に新生活スタートというイメージですね。
そのため、門出の雰囲気はたっぷりでも、内心は落ち着かないといいます。その意味で終業式と試験が終わった後の卒業式後には、もっとカジュアルで若者らしい、レストランやクラブでの大騒ぎのパーティーが待っているみたいですね。
ロシアの場合、日本でいう小学校、中学校、高校が全て一貫校で、入学後は同じ学校・仲間たちと卒業を迎えるのだとか。
ちなみにロシアでは終業式を「ラスト・ベル(The Last Bell)」と呼び、9月1日に入学してきた新入生は最初の鐘「ファースト・ベル(The First Bell)」を聞いて学校生活を始めます。
その後、高校を卒業するまでベルを聞き続けて、卒業する年の5月25日前後に、最後の終業式で最後の鐘「ラスト・ベル」を聞いて、学校を巣立っていくのですね。
これは旧ソ連からの伝統ですから、かつてソビエト連邦の一部だった国々でも、同じような文化が残っているケースがあるみたいです。