都内から春の絶景ドライブ。美しすぎる桜の名所「高遠城址公園」と「光前寺」
毎年私たちを楽しませてくれる桜の花。春の到来を知らせる美しい桜は、特別な気持ちを抱かせてくれます。
なかでも都内からドライブ旅にぴったりな桜の名所が、長野県「高遠城址公園」のタカトオコヒガンザクラと、「光前寺」のしだれ桜です。
今回は、特別な桜として人気を集める同所の魅力をご紹介していきます。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
「高遠城址公園」はコヒガンザクラの名所!

長野県伊那市高遠町にある「高遠城址公園」。春になると地元のかたはもちろん、遠方からも桜を求めて多くのお花見客が訪れる人気の高い公園です。
日本全国で見られる桜ですが、実は同所の桜は「タカトオコヒガンザクラ」と呼ばれる固有種で、ここでしか見ることができません。
さらに県の天然記念物にも指定されており、桜の名所100選にも選ばれています。この特別な桜を一目見ようと遠くからたくさんの人々が訪れるというわけですね。
「タカトオコヒガンザクラ」はどんな桜?

高遠でしか見られないタカトオコヒガンザクラがおよそ1,500本植えられている高遠城址公園。なかには樹齢130年を超える大木もあり、毎年見事な花を咲かせています。
タカトオコヒガンザクラはソメイヨシノなどに比べると小ぶりで色の濃い花を咲かせるのが特徴。花自体は少し小さいにも関わらず枝いっぱいに花を咲かせるため、まるで桜の花束が集まっているように見えます。
その美しさから高遠城址公園の桜は「天下第一の桜」と呼ばれるほど。開花時期はほかの品種と同じ例年4月上旬くらいが目安です。
高遠城址公園とは?

コヒガンザクラの名所として知られる高遠城址公園は、高遠城の跡地に作られた約5.4ヘクタールの大きな公園です。
明治時代に高遠城が取り壊され、荒れた土地となっていたのを旧藩士たちが整備したのが同園の始まり。公園内のコヒガンザクラも旧藩士たちによって植樹されました。
城跡ということもあり、公園内には多くの史跡も。古い日本の建築物と桜という最高の景色が楽しめるのも高遠城址公園の人気の秘密。石碑が立てられていたり、博物館もあるので歴史好きにもおすすめです。
「高遠閣」や「桜雲橋」など見どころ満載

桜の季節でなくとも十分に楽しめる高遠城址公園ですが、やはり桜の季節は格別に美しい景色で満たされます。
北ゲートから入ってすぐの場所にある「高遠閣」は、その昔、市民の集まる場所として作られたもの。1936(昭和11)年に完成した木造2階建ての建築物は、国の重要文化財にも登録されています。桜のなかから浮かび上がる高遠閣の姿は威厳たっぷりです。

もう1カ所、絶対に見逃せないのが高遠閣の西側に位置している「桜雲橋(おううんきょう)」です。
この橋の上から桜を眺めると、まるで雲のように見えることからこの名が付けられました。360度を桜に囲まれた桜雲橋は幻想的で異世界に迷いこんだかのよう。
高遠城址公園では桜の季節に「高遠さくら祭り」が開催され、夜桜も楽しめます。暗闇に浮かび上がるコヒガンザクラと桜雲橋をぜひ楽しみましょう。
- 高遠城址公園「高遠さくら祭り」
- 長野県伊那市高遠町東高遠
- 大人(高校生以上)500円、子ども(小・中学生)250円
- 期間:2022年3月27日10:00〜(予定)
- 8:00~17:00/開花最盛期のみ6:00~21:00(最終入園)
- 公式サイト
- ライトアップ18:00~22:00(最終入園21:00まで)