世界で唯一の「ばんえい競馬」を楽しめる帯広競馬場の魅力とは?

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2021/09/25

広い北海道はエリアを決めて観光に出かけるのが鉄板。北海道を大きく4つのエリアに分けると道央、道南、道北、道東となりエリアごとにそれぞれ特色があります。

そのエリアのなかでもいかにも北海道らしい、雄大な景色が広がる道東の「十勝エリア」は、農業や酪農が盛んで美味しいものもたっぷり。遠く地平線を楽しめる大自然が魅力です。

十勝エリアの中心、帯広市は世界で唯一「ばんえい競馬」が行われている場所でもあります。今回は、新型コロナウイルス収束後にぜひとも行きたい「ばんえい競馬」の魅力と、周辺の観光スポットを合わせてご紹介します!

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

「ばんえい競馬」とは?

image by:Shutterstock.com

「競馬」は世界中で行われている競技です。競走馬の上に人が乗り、スピードを競うのが通常の競馬ですよね。日本でも各地で行われ、ファンが多い競技です。

対して「ばんえい競馬」は世界で唯一、帯広市でだけ行われている競技です。競馬は競馬なのですが、競走馬が人の乗ったソリをひき、その力強さや持久力、そしてゴールまでの速さを競うのがばんえい競馬です。

足が早いだけでも、力が強いだけでも勝利できないばんえい競馬は、通常の競馬よりも予想が困難。何が起こるか分からない、という魅力を持った競技です。

主役は大きな農耕馬「ばん馬」

image by:photoAC

帯広競馬場でのみ行われている、ばんえい競馬。昔は旭川や岩見沢などでも行われていましたが撤退し、帯広市のみが行っています。北海道の開拓の歴史と深い関わりがあり、北海道遺産にも「北海道の馬文化」として登録されています。

明治時代に行われた北海道開拓。広大な土地を開拓するのに、馬は欠かせない存在でした。ばんえい競馬は北海道開拓時代、馬の力比べや催事として行われていたものが起源とされています。明治末期ごろには、いまのようなソリを引く形へと変化しました。

ソリを引くのは、スピードを競うサラブレッドとは異なる「ばん馬」という種類の農耕馬。スラリとしたサラブレッドに対し、どっしりとした体つきの大きな馬です。体重はサラブレッドの約2倍ほど!足も太く、力も強い迫力のある馬です。


ばんえい重量は480kgから1,000kgまで!

image by:photoAC

ばん馬の引くソリの重さは480kgからなんと1,000kgまで!この重量がレースに大きな影響を及ぼします。馬券を購入する際には重量と馬の関係をしっかり見ておかなければいけません。

重量はレースや馬の性別などにより異なります。雌の馬であれば重量にハンデがあったり、馬の年齢によっても重量に差が出るのでぜひ注目して予想を立てましょう。


帯広競馬場では冬でもレースが行われている!

image by:photoAC

帯広競馬場では季節に関係なく基本的に毎週土曜、日曜、月曜にレースが行われています。冬は大雪に見舞われる北海道ですが、ばんえい競馬は雪のなかでも行われるのでシーズンはありません。

コースは直線200m。ですがその途中には大きさの異なる2つの「砂の山」が障害物として設けられています。この2つの障害物が見もの!勢いよく飛び出しても障害物の前で立ち止まってしまったり、砂山の途中で一休みをしたりとさまざま。

どうやら騎手と馬によってそれぞれ戦略があるらしく、この一休みはとても大切なんだとか。

外から見ていると「止まっちゃったけど大丈夫?」と思ってしまいますが、そのあと勢いよく駆け上がりそのままゴールなんてことも起こります。持久力も大切なばんえい競馬では、通常の競馬では見られない戦略が多く見られますよ。

バックヤードツアーでばん馬に触れる!

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通常の競馬よりも間近でレース観戦ができる帯広競馬場。ばん馬を目の前で見られる「ふれあい動物園」や、関係者以外立入禁止のゾーンへと入れる「バックヤードツアー」なども開催されています。

ばん馬たちがゼッケンを付けレースの準備をしている姿や鉄製の大きなソリを間近で見たり、練習場を見学できたりと盛りだくさんの内容。

ばんえい競馬が初めての人は、プロの説明を受けながらレース観戦ができたりもします。ばんえい競馬を思い切り楽しむためにぜひ参加したいツアーですね。

ばん馬は、朝の姿も美しい

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ばん馬と騎手たちの朝は早く、日の出前からレースの準備を始めます。この朝調教の見学ができる「朝調教見学ツアー」も行われており、幻想的な風景が見られると大人気。

薄暗い中、ばん馬たちの歩く音と騎手の掛け声が響きます。その直後には地平線からオレンジの太陽が顔を出し、大地を明るく染め上げます。

シルエットだった大きなばん馬と鉄製のソリが姿を現す瞬間はとても美しく、幻想的。寒い冬の朝は馬の汗が蒸気となって立ち上り、命の力強さを感じさせます。

  • 帯広競馬場(ばんえい十勝)
  • 北海道帯広市西13条南9丁目
  • 公式サイト
  • ※新型コロナウイルス感染症対策のため、各種ツアー・一部施設は当面の間中止になっています。

「とかちむら」で帯広グルメも楽しめる

image by:Shutterstock.com

帯広競馬場と隣接しているのが「とかちむら」。こちらは十勝エリアの名産品を集めたお買い物、お食事スポットです。産地直送のお野菜やお肉、スイーツにワインまで十勝グルメを何でも購入できるおみやげ探しにピッタリ。

「とかちむらキッチン」では、十勝名物の豚丼や十勝の厳選素材で作られたスイーツなどを楽しめますよ。こちらで腹ごしらえをして、白熱するレースにのぞむのもおすすめです。


「馬の資料館」で歴史を学ぶ

image by:photoAC

また、「馬の資料館」も併設されています。北海道開拓時代にばん馬たちがどれほど活躍をしていたのか、人とばん馬との関わりの歴史が学べるとても興味深い資料館です。なんと入場料は無料。馬の資料館で北海道開拓の歴史を学びましょう。

  • とかちむら
  • 北海道帯広市西13条南8丁目1番地
  • 公式サイト

北海道開拓時代から人の側にいたばん馬たち。今日の北海道があるのは、ばん馬たちのおかげと言っても過言ではありません。明治から時は流れても、いまなお人との強い関係を持ち力強いレースで楽しませてくれています。

世界で唯一、ここでしか見られないばんえい競馬では、通常の競馬場とはまた違う、人と馬との絆を垣間見られるはずですよ。

  • image by:photoAC
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  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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現在は都内の旅行会社で働きつつ、週末をからめた弾丸トラベラーとして世界各国を旅するアラサー女子。

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