嵐山で雅を味わい尽くす。究極のおこもり旅「星のや京都」滞在記

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2021/09/18

水辺の私邸で過ごす、初めての“京都リゾート”という体験

桂川を眺める高台に突如現れる瀟洒(しょうしゃ)な姿。image by:小林繭

川沿いの宿であることに加え、庭園や客室をはじめ敷地内のどこにいても水の気配を感じられるようにデザインされているこの宿は、別名「水辺の私邸」と呼ばれています。

確かに旅館とかホテルといったイメージではなく、あくまでも誰かの邸宅を訪れたような感覚になるのは、ここが元々は高瀬川を作ったことでも知られる江戸時代の豪商、角倉了以(すみのくら・りょうい)の別荘であったからかもしれません。

嵐山の森の中に現れるのはなんとも風情あふれる小さな集落!image by:小林繭
客室は全室リバービューで奥嵐山の風景が楽しめます。image by:小林繭

ちなみに角倉了以はこの地に別荘(私邸)を建設するにあたり、周辺の川まで切り開いているというのだからすごい!想像をはるかに絶する、桁外れの豪商だったことがわかりますね。

敷地内には、さらにたくさんの素敵ポイントがあるのでご紹介しましょう。

もともとの自然を活かして作られた庭はまるで森のようで、その森の中をわけいるように続く小路を歩いていくとライブラリ―ラウンジの正面に現れるのが、小さな滝が水音を滴らせる「水の庭」です。

滝を眺める「水の庭」。和の空間の中、さりげなくベルトイアのダイアモンドチェアが置かれているのも素敵。image by:小林繭

大きく枝を広げる木々の向こうには翡翠色に輝く桂川の水面が広がります。足元には露に濡れる草花としっとりと苔むす石壁。あたり一帯はみずみずしい水のエネルギーに包まれ、「水辺の私邸」とはよく言ったもの。

24時間オープンの「Salon & Bar 蔵」。客室のほかにもいつでも使えるスペースがあるというのが贅沢な宿のポイントです。image by:小林繭

さらに奥へと進めば緑に囲まれた「奥の庭」や思い思いに寛ぎの時を過ごせる「Salon & Bar 蔵」といったパブリックスペースがあり、次から次へと目にする特別な空間に目移りしてしまいます。

そんな中でもっともフォトジェニックな空間といえば、ライブラリーラウンジの奥にある「空中茶室」でしょう。


まるで空中に浮かんでいるように絶景を楽しめる「空中茶室」image by:小林繭
桂川を眺める特等席でマイナスイオンに囲まれて明け方の時間を過ごしてみました。image by:小林繭

桂川を見下ろす高台に設けられたこのテラスは空中に浮かぶ特等席で、頭上に広がる大空に吸い込まれながら、時折目の前の山中を走るトロッコ電車の風景を楽しむことができる絶景スポットです。

嵯峨野から亀岡を結ぶトロッコ電車。手を振るとなぜかみんな手を振り返してくれます!image by:小林繭
ライブラリーラウンジの室内。飲み物もやスナックもあれこれそろってなかなか快適です。image by:小林繭

ちなみに、自由にお茶やコーヒーをいただけるライブラリーラウンジはゲストに24時間解放され、室内にものんびりと足を投げ出して寛げるソファ席が用意されています。

呑助には嬉しい無料の日本酒サービスも。食後の一杯にどうぞ!image by:小林繭

夜には日本酒とおつまみが振舞われる「宵のひととき」というサービスもあるので、要チェックですよ!

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