旅も人生も、もっと楽しく編集できる。

紅葉もグルメも欲張りに。「近江商人」の足跡をたどる滋賀・びわこ歴史旅

Array
2021/12/04

古い街並みが残る「五個荘金堂」エリアで一般公開されている、近江商人の邸宅

もう1ヵ所、近江商人ととてもゆかりが深い場所があります。近江八幡市の隣り、東近江市にある「五個荘金堂のまちなみ」です。

image by: (公社)びわこビジターズビューロー

この地区には、近江商人の立派な屋敷白壁の蔵屋敷などがいまも残ります。掘割の清らかな水の中で、約100匹もの錦鯉が優雅に泳ぐ姿、船の板を使った舟板塀も必見です。国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。

image by:シカマアキ

一般公開されているのは、近江商人屋敷2邸(外村繁邸・中江準五郎邸)と、金堂まちなみ保存交流館です。

このうち、中江準五郎邸は、太平洋戦争終戦まで中国や朝鮮半島に20店舗あまりあった幻の百貨店とも言われる「三中井百貨店」創業者、中江家が昭和初期に建てた和風の邸宅です。準五郎は中江家4兄弟の末っ子。

image by:シカマアキ

邸宅内は、三中井百貨店の貴重な資料が見学できるのをはじめ、「鈍穴流」の継承者である「花文」三代目が作庭した池泉回遊式庭園も立派。2階からの眺めも見事で、テレビドラマのロケにもよく使われるとのことです。

  • 五個荘金堂のまちなみ
  • 滋賀県東近江市五個荘金堂町
  • 0748-29-3920(<一社>東近江市観光協会)
  • 最寄り駅
  • 外村繁邸・中江準五郎邸2館:大人400円、小学生200円
  • 定休日:2館とも月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
  • 10:00~16:30

 

滋賀一の紅葉の名所「百済寺」は聖徳太子ゆかり、織田信長の焼き討ちも再興

東近江市にある滋賀県最古級の寺であり、聖徳太子にゆかりを持ち、戦国時代には織田信長の焼き討ちにあった「百済寺(ひゃくさいじ)」は、現代では「紅葉の名所」としても知られます。

image by:シカマアキ

山門(赤門)や仁王門をくぐり、本堂は押立山(771.8m)の中腹にあるため、高い木々に囲まれた荘厳な雰囲気の中にある石段の参道を上って行きます。石段以外にもなだらかな坂を上るう回路もあります。

本堂に祀られている御本尊は、1本の巨木から彫られた「同木二体」の十一面観世音菩薩。古来の手法で作られた貴重なものです。

image by:シカマアキ

また、山門を上ったところにある本坊喜見院(きけんいん)にある池泉回遊・鑑賞式庭園も必見。毎年秋には、寺内で真っ赤な紅葉が見られ、遠方から訪れる人も多い名所です。ちなみに、「くだら」と読むのは日本語であり、朝鮮では「はくさい/ひゃくさい」と読むのが一般的。


image by:シカマアキ

創建は606(推古14)年で、約1400年も前。聖徳太子が朝鮮半島にあった百済国の「龍雲寺」を模して作ったと言われます。

鎌倉時代には総計1000坊、1300人も擁する大寺院となったものの、これを警戒した信長が焼き討ち。ルイス・フロイスが「地上の天国」=百済寺の消失を惜しんだ記述が残っています。

江戸初期に、春日局や井伊家などが寄進して現在の本堂や山門などが再建されました。

  • 百済寺
  • 滋賀県東近江市百済寺町323
  • 0749-46-1036
  • 拝観料:大人600円、中学生300円、小学生200円
  • 8:30~17:00(受付は16:30まで)
  • 公式サイト

最も歴史ある高級ブランド「近江牛」、老舗の専門店で食べる味は絶品

滋賀を代表するグルメと言えば「近江牛」です。神戸牛や松坂牛と並ぶ「日本三大和牛」の1つであり、400年という他の高級牛を圧倒する歴史を持ちます。

1687(貞享4)年に井伊家の彦根藩で、みそ漬けされた養生薬「反本丸」(へんぽんがん)として考案され、江戸将軍家や諸侯に献上されて広まりました。やわらかな肉質、甘い脂身、きめ細かな霜降りのサシが特徴で、口の中でとろける美味しさです。

image by:シカマアキ

その近江牛の本場、滋賀県内各地で近江牛のすき焼きステーキなどが食べられますが、その味は絶品そのもの。いまや全国区で高い人気を誇る高級ブランド牛です。

image by:シカマアキ

近江八幡市にある1947(昭和22)年創業の近江牛専門店「まるたけ近江西川」では、店内でランチやディナーで味わえるほか、精肉の販売も行っています。

メニューは、すき焼きやしゃぶしゃぶ、鉄板焼やステーキ、ビーフシチュー、煮込みハンバーグ、ローストビーフなど。ぜひ、ご当地でその味を堪能してみてください。

  • まるたけ近江西川
  • 滋賀県近江八幡市仲屋町中17
  • 0748-32-2336
  • 近江牛すきやき御膳3,850円、近江牛しゃぶしゃぶ御膳3,850円、近江牛ステーキ5,280円~、近江牛づくし弁当3,080円など (すべて税込)
  • 定休日:火曜
  • 平日ランチ11:00~15:00/ディナー 17:00~20:00(L.O.19:00)、土日祝 11:00~20:00(L.O.19:00)、精肉店 9:30~19:00
  • 公式サイト

自然が満喫できる水郷めぐり、昔も今もたくましい近江商人の歴史紅葉の名所、そして近江牛グルメと、湖東エリアは見どころ満載。

2022年春まで大型観光キャンペーン「めくるめく歴史絵巻 滋賀・びわ湖」も開催されています。滋賀の旅でぜひ情報を参考に、そして現地で特典なども活用してください。

  • めくるめく歴史絵巻 滋賀・びわ湖
  • 開催期間:~2022年3月31日(木)
  • 公式サイト
  • image by: (公社)びわこビジターズビューロー
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
いま読まれてます

ジャーナリスト・フォトグラファー。飛行機・空港、旅行、ホテル、グルメなどをメインに、国内外で取材、撮影などを行う。雑誌やWEB向けの記事、写真や旅行などのセミナー講師も務める。元全国紙記者。大阪在住。

Website / Twitter / Instagram

紅葉もグルメも欲張りに。「近江商人」の足跡をたどる滋賀・びわこ歴史旅
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます