知られざる大自然の氷の絶景。奇跡の宝石「ジュエリーアイス」とは?

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2022/02/02

日本最北の地・北海道には、寒いからこその絶景がいくつも存在しています。私たちの知らない新しい絶景が注目を浴びることもしばしば。

例えば、北海道・豊頃町で見られる「ジュエリーアイス」も知る人ぞ知る絶景のひとつで、大小さまざまな大きさのクリスタルのような自然の光景がSNSで注目を集めています。

では、とてもロマンティックな名前を持つジュエリーアイスですが、一体どんなものなのでしょうか?どの季節にどのような形で現れるのでしょう。そこで今回は例年冬に見ごろを迎える北海道の新しい絶景、ジュエリーアイスについてご紹介していきます。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

ジュエリーアイスとはなに?

image by:Shutterstock.com

まずはジュエリーアイスとはなにか?からご紹介しましょう。名前の通り、美しい宝石のようなきらめきをまとうジュエリーアイスは氷の塊で、いわゆる「氷塊」の一種です。

北海道の氷塊といえば古くから観光資源である流氷が思い浮かびますが、流氷とは異なるもの。海に浮かぶ白い流氷とは違い、ジュエリーアイスは海岸に打ち上げられた透明な氷の塊です。

数え切れないくらいのジュエリーアイスが朝日を受けて輝く姿は、まるで宝石箱の中をのぞいているかのよう!大小さまざまな形のジュエリーアイスは、時間や日差しによって色を変え、ひとつとして同じものはありません。

流氷との違いは?

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サハリン北東部で生まれ、オホーツク海に流れ着く流氷は、以前から冬の北海道を代表する景色です。

真っ白な氷塊が浮かぶ海はとても幻想的で多くのツアーが組まれていますよね。同じ氷の塊であっても、ジュエリーアイスは流氷とは似て非なるものです。

ジュエリーアイスは同じ氷であっても白くならず透明なまま。これは凍る水が川の水であることに由来しています。ジュエリーアイスの氷は十勝川の水が凍ったもの。川の水には塩が含まれていないため、高い透明度を保ったまま氷の塊となります。


凍った十勝川の水が海に流れ、波に乗って海岸に流れ着いたものがジュエリーアイスです。そのため流氷のような大きなものではなく、少し丸みを帯びています。透明度と手にとって見られる、というのが流氷との大きな違いですね。

ジュエリーアイスが見られるのはどこ?

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ジュエリーアイスが見られるのは北海道の東部、太平洋に面した場所にある豊頃町(とよころちょう)です。十勝川の河口付近に位置するこの街は冬になると極寒の地。

晴れていても気温が低い十勝平野では川が凍ってしまい、そこで生まれた氷が河口付近にある豊頃町に流れ着く。そして凍ったまま海に出た後、潮の満ち引きによって大津海岸に打ち上げられるのです。

豊頃町に住む人にとっては、ごくごくありふれた光景だったようですが、写真集が発売されたりアメリカの新聞『ニューヨーク・タイムズ』に取り上げられたことによって、この町ならではの絶景として知られるようになりました。


大津海岸へのアクセスは?

豊頃町はジュエリーアイスの登場まで、観光客がたくさん訪れるような街ではありませんでした。札幌からは車で約3時間以上、帯広からは約1時間ほどの場所にある小さな街です。街中に宿泊施設などは少なく、大津海岸へのアクセスも自家用車が基本です。

大津海岸周辺にはいくつか駐車場があるので、駐車することは可能ですが、住民のかたの迷惑にならないよう心がけましょう。

また、冬の北海道での車の運転は不安だというかたはツアーがおすすめ。帯広駅周辺のホテルまで迎えに来てくれるツアーがあるのでそちらを利用すると安心です。

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