日本人と中国人の違いから、文化の意外な「個性」が見えてきた
中国の「ハト」はすぐに逃げる!?
最後は「ハト」の話。日本の観光地にもハトはたくさん暮らしていますよね。ハトといえば平和の象徴です。もともとペットとして・観賞用として・食用として家畜化されたハトが都市周辺などで野生化して現在に至ります。
最近でこそ見られなくなったみたいですが、東京の浅草寺などには、すさまじい数のドバトが生息していました。観光地にいるドバトはすっかり人間に慣れて、かなり近距離まで接近を許します。
元ヘビー級世界チャンピオンのマイク・タイソンさんが来日した際に、東京かどこかで素早いジャブのようなパンチを繰り出し、近付いてきたドバトを素手で捕まえていた映像をテレビか何かで見た記憶があります。日本のハトは基本的に襲われないと油断しているみたいです。
しかし、中国に暮らすハトはもっと警戒感が強いそうです。先ほども紹介した『聞いてみました! 日本にくらす外国人1 中国・韓国・フィリピン・ベトナム』に出てくる中国人によれば、人間を見ても逃げない日本のハトの姿にカルチャーショックを受けたとの話。
日本でも有名な中国人タレントが同様の発言をテレビで過去にしていた記憶もあります。
いまから10年くらい前には、広東省の市民団体が宗教的な目的から公園にハトを放したところ、公園の警備スタッフが捕まえて食べてしまったとのニュースが報じられていました。
ニュースのとおり特に広東省ではハトが好んで食べられているとの話です。もちろん中国のレストランで食べられるハトは公園に暮らすハトではなく、飼育されたものですが「日本では、人間を見てもハトが逃げない」と半ば冗談でいわれるくらい、中国ではハトが食べられているのですね。
今回は、生活という一面から日本人と中国人それぞれの「文化の個性」を考えてみました。さまざまなギャップやカルチャーショックがありましたが、それぞれの国ならではの個性があるといっても過言ではありません。
また、中国旅行や日本で中華料理を食べる際などにいずれも役立つ知識だと思います。似ているけどちょっと違うお互いの文化を改めて楽しんでいきたいですね。
- 参考
- プロ御用達「杉本刃物」中華包丁の世界 – buono
- コスパ最強の調理道具。それは、中華鍋! – dancyu
- ドバト被害防止パンフレット「エサをあげないで!」 – 環境省
- 市民が公園に放したハト数十羽、公園職員が捕まえて食べる=中国 – exite.ニュース
- あの巨匠写真家が渾身プロデュース!錦糸町の中華料理店で最高の鳩を食す – CREA
- 『聞いてみました! 日本にくらす外国人1 中国・韓国・フィリピン・ベトナム』(ポプラ社)
- 『絵本 世界の食事 8 中国のごはん』(農文協)
- 「こんなに切れる包丁、中国にはない」中国人観光客が感動の爆買い繰り広げる日本の日用品の「性能の良さ」 – 産経新聞
- 重さは日本の倍? 「中華包丁」はなぜ、あれほど重く大きいのか – dmenuニュース
- 鍋・フライパン類 – MyVoice
- image by:Angela Ostafichuk/Shutterstock.com
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