日本人と中国人の違いから、文化の意外な「個性」が見えてきた
距離的にも近く、同じく漢字を使い、季節ごとのイベントもなんとなく似ている日本人と中国人。欧米各国の人から見ると、恐らくその違いは「誤差」に等しいですよね。
しかし、当事者である日本人あるいは中国人からすると「いやいや、全違うし」という気持ちだと思います。
そこで今回は、一見似ているけれど実態はかなり異なる日本人と中国人の暮らしをいくつか取り上げて、その違いから見えてくるそれぞれの「文化の個性」を考えてみました。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
中国では「ビール」を冷やさない?
キンキンに「冷えたビール」は、お風呂上がりや仕事終わりにたまらない一杯です。日本ではビールといえば冷たいものというイメージがありますが、中国ではビールを冷やさないという話があります。
実際に今回の取材で話を聞いた友人の中国人いわく、冷たいビールを出すお店も最近では増えてきたといっていました。ただ、冷たい食べ物・飲み物を基本的に中国人は好まないため、ビールも常温で飲む習慣がまだまだ一般的のようです。
冷たい食べ物が好まれない理由は味覚の面からだけではありません。温かい料理の方が「体にいい」「体を冷やしては良くない」といった古くからの考えがあるからみたいですね。
冷たいものを好む日本人にびっくり!
話を聞いた中国人によれば、日本の飲食店で氷の入った水が出てくる時点で驚くのだとか。
そういわれてみると、世界各地にある中華街のレストランでは、白湯や温かいお茶が出てくるイメージがあります。マレーシアのような南国にある中華街の料理屋でも一緒でした。
冷たい食べ物を好まないという意味でいえば、日本の時間とともに食材が冷めてしまうお弁当文化もカルチャーショックのひとつみたいです。料理のつくり置きもなし。牛乳も温めてから飲む人の方が中国では一般的だといいます。
このように細部を見るとあれこれ違う部分が多いのですね。冷え性に悩んでいる人は、中国風の食生活を取り入れてみるといいのかもしれません。