名作『ピーターラビット』の故郷。世界遺産「イギリス湖水地方」へ聖地巡礼の旅

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2023/04/26

子どものころに読んだ絵本の『ピーターラビット』はありませんでしたか?愛らしいウサギなどの動物とともに、美しい風景の描かれた小さな絵本が大好きだったかたも少なくないはずです。

そんな『ピーターラビット』に登場するような、豊富な緑に美しい湖を見に出かけてみませんか。

絵本に入ったような風景が広がるのがイギリスの「湖水地方」。同作の作者が暮らし、舞台のモデルとなった場所です。華やかなロンドンとは異なり、ゆったりのんびり時間の流れるイギリス湖水地方へ出かけましょう。

イギリスにある「湖水地方」とは?

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イギリス旅行といえば、なんといっても首都・ロンドンでの博物館や歴史遺産めぐりを思い浮かべませんか。

人の作り出した文化遺産の宝庫であるイギリスですが、そのなかでもっとも美しい自然が残る場所がイギリスの湖水地方。近年、ロンドンとならび観光に大人気のエリアとなっています。

湖水地方とは、イギリスの北西部にあるエリアのこと。多くが国立公園に指定され、手付かずの自然があふれるイギリスきっての保養地です。

湖水地方はその名の通り、16の大きな湖と無数の小さな湖、小さな丘とそこに古くからあるクラシックでのどかな村々で構成されています。

世界遺産に認定された『ピーターラビット』の舞台

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「湖水地方」は、2017年に世界遺産に登録されました。その理由は、手付かずの自然が残されていること。そして文化的景観に、芸術的・文化的作品との関連などが認められたことにあります。

大自然とそこに残る美しい村々は誰の目にも明らか。絵本の中から飛び出したような景色は、文化の異なる日本では決して見られません。


そして実際に、この景観の魅力は絵本のモデルにもなっています。それが先ほどもご紹介した、誰もが知る『ピーターラビット』です。

同作の作者であるビアトリクス・ポター氏は湖水地方を愛し、この地を舞台として選びました。

実は3度目の挑戦で世界遺産に登録されました。時の流れとともに、その貴重さや重要さが再認識された世界遺産といえるでしょう。

歩くだけで楽しい「湖水地方」の見どころ

続いて、イギリス湖水地方の見どころをご紹介しましょう。目的を持たず歩くだけでも楽しい湖水地方ですが、訪れたのならぜひ楽しみたいアクティビティや足を運びたい場所があります。

「ウィンダミア湖遊覧」が大人気

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ウィンダミア湖のレイククルーズは、湖水地方でもっとも人気のあるアクテビティ。絶対に欠かせません。

遊覧船の発着場は「ボウネス」「アンブルサイド」「レイクサイド」から発着しています。気軽に参加できる約45分のコースから、思い切り風景を楽しめる約3時間のロングコースも用意されています。

国旗がたなびく素敵な船から眺める景色は最高の一言。少し贅沢にビュッフェクルーズを楽しむのも良いですね。

『ピーターラビット』に出会う旅も

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湖水地方を訪れたのなら『ピーターラビット』は欠かせません。私が「湖水地方を訪れよう!」と決めたのも、テレビで作者の一生のドキュメント番組を見たから。

こんな単純な理由でしたが、行ってみて大正解!お土産物屋さんにはピーターラビットグッズが並び、一歩外へ出てみれば今すぐ茂みの中からウサギが飛び出して来そうなほど。絵本が忠実に再現されていることを感じ取れました。

博物館「ワールド・オブ・ビアトリクス・ポター」では、ニンジンをかじるピーターの人形がお出迎え!

絵本を再現したオブジェがたくさんあるので、ぜひ絵本を見直してから訪れましょう。作者ポターの生涯を追うショートフィルムやティールーム、お土産物屋さんなどもあり誰でも楽しめますよ。

絵本で見た景色が広がる「ヒル・トップ」

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『ピーターラビット』の構想が生まれたといわれる農場「ヒル・トップ」へも足を運びましょう。ポターが77歳まで住んでいた家がそのままの姿で残されています。

ヒル・トップへはボウネスからボートで対岸へ、そしてそこからバスに乗って行くのがおすすめです。また、バスでのアクセスも可能。599番に乗車すれば約10分足らずで到着します。

ヒル・トップが観光客に人気だということはここに住む誰もが知っていることのようで、運転手に行きたいといえば知らせてもらえますよ。

ただし、入場はチケットが必要。早くに売り切れてしまうこともあるので、午前中の早い時間に向かいましょう。

チケットは時間指定制で、決められた時間に入場できます。時間が来るまでお庭や周辺を散策してみましょう。至る所に絵本で見た風景が広がっています。


小さな村を散策するおすすめの楽しみ方

イギリス湖水地方は、華やかなロンドンと比べると静かで人も少なく、大きな博物館や美術館があるわけではありません。

しかし360度を絵画のような絶景に囲まれ、水辺や統一感のある小さな村を散策する楽しみがあります。

素敵なホテルやカフェがいっぱい!

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湖水地方中心の町は「ウィンダミア」。こちらの人口は約8,000人ほどの小さな町です。湖水地方でもっと大きなウィンダミア湖の近くにあるとてもかわいい町で、湖水地方の観光拠点となります。

町の中は統一感があり、とても素敵な雰囲気。石でできた壁にグレーの屋根を持つ家々が立ち並び、自然とのコントラストが美しいので散策を楽しみましょう。

ウィンダミア湖湖畔のボウネスエリアは、お土産物屋さんもたっぷりで、何時間でもショッピングが楽しめますよ。

『ピーターラビット』の博物館である「ワールド・オブ・ビアトリクス・ポター」もこのエリアにあります。散策の途中でおしゃれなカフェで休憩するのも楽しみのひとつですね。

レイクビューのホテルがおすすめ!

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湖水地方に一泊する予定なら、このボウネスエリアがとてもおすすめです。少し価格は高くなりますが、いかにもイギリスといった雰囲気の上品な外観のホテルが湖畔に立ち並んでいます。

レンガ造りのホテルは本当にかわいらしく素敵で、何枚も写真撮影をしてしまうこと請け合い。

ホテルだけでこんなに素敵なのに、目の前には美しいウィンダミア湖…これ以上の贅沢はありません。ぜひレイクビューのホテルを予約しましょう。絶対に後悔しませんよ。

アフタヌーンティーを楽しめるカフェも

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イギリスといえばアフタヌーンティ。同じイギリスのなかでも、湖水地方ほどアフタヌーンティーの似合うエリアはありません。

センスよく飾られた店内、美味しそうなケーキが並ぶショーケース、香り高い紅茶といかにもイギリスらしいティータイムが楽しめます。

特におすすめなのはやはりスコーン!小さなお店が多いので、スコーンは手作りで個性的なものが多いです。

スコーンがこんなに美味しいものだとは知りませんでした。美味しい紅茶と美しい風景、こんなに素敵な時間はありません。

 

イギリス「湖水地方」への行き方は?

イギリスの湖水地方への行き方をご紹介しましょう。世界遺産として注目を集めたこともあり、最近は日本初のツアーに組み込まれることも多くなりました。

しかし、治安も安定していて英語も通じるイギリスですから個人で出かける人も多いでしょう。時間を気にすることなく好きなだけ散策を楽しめる個人旅行がとてもおすすめです。

最も近い都市は「マンチェスター」

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湖水地方へは、ロンドンで入国し電車やバスなどで向かう方法と、同エリアに最も近いマンチェスター空港を使い目指す方法があります。

ロンドンの観光と合わせて行くかたが多いので、ロンドンからの行き方をご紹介しましょう。

ロンドンから電車で湖水地方へ

まず、「ロンドン・ユーストン(London Euston)」駅から、湖水地方への電車が出発しています。

このユーストン駅から「オクセンホルム(Oxenholm Lake District)」へ行き、そこで電車を乗り換えて湖水地方の中心の町である「ウィンダミア(Windermere)」を目指します。

所要時間はおよそ4時間ほど。日帰りは難しいので、少なくとも1泊2日のスケジュールを組みましょう。

ロンドンから現地発のツアーも

湖水地方はロンドンからのショートトリップ先としてもとても人気。そのためたくさんのツアーが開催されています。

ロンドンの駅から出発するものもありますし、空港までの送迎が付いているものもあります。空港発着のツアーであれば移動の心配もありませんよね。

ツアーではぜひ、フリータイムの多めに取られているものを!ゆったり散歩を楽しむことこそが湖水地方の楽しみ方です。

湖水地方のベストシーズンは?

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湖水地方を訪れるのなら、季節がとても重要です。というのも湖水地方の冬は寒く、雪に覆われてしまいます。

きれいな町並みは霧で隠れてしまい、ちょっと残念な旅行になってしまうことも。観光業はローシーズンのため、営業をしていないお店も多くなります。

もともと天気の良い日は少ないエリアなのですが、やはり春から夏がおすすめ。新緑の美しい春は街中の花壇も満開になります。

家々のお庭やベランダに色が加わる時期は本当におすすめ。あまりの美しさに目を奪われて、足が止まってしまうでしょう。

夏は涼しく、晴れの日も増えます。真っ青な空と鮮やかな緑のコントラストを楽しんで。日も長くなるのでもっとも良い時期といえます。

ロマンティックな旅へ出かけよう

美しい自然の景色、その中で生まれた素敵な絵本、昔ながらの家々が残る町並みとイギリス湖水地方は魅力であふれています。

入口となるウィンダミアは人々もとても優しく穏やかで、言葉に不安があっても安心して旅をすることができますよ。

初めてのイギリス旅行にとてもおすすめな湖水地方へのロマンティックな旅を計画してみましょう。

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  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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元々インドア派だったはずが『恋する惑星』でウォン・カーウァイにハマり、初めての一人旅は上海へ。カメラ片手にどこへでも行くアクティブ旅女子になりました。現在は大学院に通いつつフリーライターとして、旅・アート・美容・ファッションをメインに活動しています。

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