日本はソレ、ありなの!?外国人と日本人に聞いた意外な「カルチャーショック」
海外を訪れると、日本では見慣れない光景に驚いた経験がありませんか?それは日本を訪れた外国人も同じで、「それってアリ!?」「母国とは違う…!」と、さまざまな場面でカルチャーショックを受けるみたいです。
このように日本では当たり前に通用している習慣が海外ではちょっと変に見える、反対に海外では当たり前なのに日本ではちょっと変わって見える、そんな習慣が世の中にはいくつもあります。
そこで今回は、外国人と日本人に聞いた意外な「カルチャーショック」についてご紹介。実際にその国ならではのカルチャーに触れて驚いたという声もたくさん聞こえてきました。
仕事のかけもちは当たり前/オランダ
最初はオランダの働き方から。日本で仕事というと基本的には1つ(1種類)ですよね。会社員であろうと自営業者であろうと、基本的には1つの仕事をして、その仕事で生活するケースが多いのではないでしょうか。
このところは企業側も副業OKとする考えが増えてきているみたいで、全面的に副業を認める、部分的に副業を認める企業が半数以上になってきたといった調査結果もあります。
とはいっても、社会の常識としてはまだまだ「仕事は1つ」が主流派のような気がするものです。その反面、オランダではちょっと違います。いわゆるオランダ型のワークシェアリングがあるのですね。
例えば、オランダ取材で筆者が宿泊したアムステルダムのホテルで、チェックイン時に話した男性従業員は「週に2回しかこのホテルで働いていない」とコメント。
「その他の日は別の仕事をしていて、生活と仕事を両立させています。オランダでは複数の仕事をすることは当たり前なので、日本では1種類の仕事をしないと聞いて驚きました」(オランダ出身)
彼が特殊なのかと思いきや、聞けばその手の働き方は珍しくなく、有名な美術館で働く女性も同じように「いくつか仕事をシェアしている」と教えてくれました。
どうしてこのような働き方でも生活が成り立つのかといえば、「フルタイム労働者」と「パートタイム労働者」に差が生まれないように法令で決まっていて、働く人が雇用主に労働時間数の増減についても要請できる法令があるみたいなのです。
オランダの働き方改革は、現地在住の日本人ジャーナリストに聞くと、世界最先端の成功モデルだと教えてくれました。オランダの働き方改革は1980年代に始まります。
- ・労働組合は高い賃金を求めない
- ・起業の側は雇用確保や時短の実現を努力する
- ・減税などで働く人の賃金が下がらないようにする
これら関連する一体的な取り組みによって、「オランダ型」と呼ばれるくらい、働き方の柔軟性と雇用の拡大を実現したみたいですね。
オランダを訪れる前の機内で司馬遼太郎『街道をゆく<新装版>オランダ紀行』を読んでいて、オランダのキーワードとして「自由」という言葉を繰り返し目にしていたので、なんだか働き方も随分と自由だなあと感じた思い出があります。