ベースボールに歴史あり。スタジアム見学ツアーで見えてくる新たな魅力

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2022/08/31

スタジアム見学ツアーで起きた嬉しいハプニング

ホームプレート裏から眺める「エンゼル・スタジアム」image by:角谷剛

ところで私はスタジアム見学ツアーに関する限り、とても幸運に恵まれた人間のようです。

伝統を重んじるメジャーリーグの長い歴史のなかでも、特筆大書されるべき2人の日本人スーパースターを近距離で見ることができたからです。

2018年、メジャーリーグ移籍2年目の大谷翔平選手が故障者入りリストしていたころ、「エンゼル・スタジアム」の見学ツアーに参加した私は、室内ケージで打撃練習を行っていた大谷選手とガラス越し数メートルの近さまで接近しました。

右肘を故障していた大谷選手は左手一本だけで短いバットを持って練習していました。

そしてつい最近参加した「T-モバイル・パーク」の試合前ツアーでは、マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が、私がいるライト席最前列のフェンス際に向かって走ってきたのです。

イチロー氏は引退後も現役時代と同じようにトレーニングを続けているという話は聞いていましたが、実際にその姿を間近で見ることができ、大変感激しました。

背後のボールを追ってフェンス際に近づいてきたイチロー氏。image by:角谷剛

上のふたつのような出来事はもちろん事前に約束されていたことではなく、今後同じツアーに参加しても起きないかもしれません。

しかし、その可能性はゼロではないはず。なぜなら、ベースボールには歴史が詰まっていると同時に、現在もゲームは進行中だからです。歴史が塗り替えられていくと同時に、スタジアム見学ツアーで見聞できる内容も移り変わっていくでしょう。

現地でメジャーリーグの試合観戦をしたいと思い立っても、ニューヨーク・ヤンキースの「ヤンキー・スタジアム」、ボストン・レッドソックスの「フェンウェイ・パーク」などは、毎試合のように満員売り切れになってしまいます。


そのように観戦チケットの入手が困難かつ高価な球場でも、見学ツアーなら比較的簡単に参加が可能です。

MLB公式サイト」にある各球団のホームページで申し込みができますので、お気に入りの球場を探してみてはいかがでしょう。

  • image by:角谷剛
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  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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角谷剛(かくたに・ごう) アメリカ・カリフォルニア在住。IT関連の会社員生活を25年送った後、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー部監督を務める。また、カリフォルニア州コンコルディア大学にて、コーチング及びスポーツ経営学の修士を取得している。著書に『大谷翔平を語らないで語る2018年のメジャーリーグ Kindle版』、『大人の部活―クロスフィットにはまる日々』(デザインエッグ社)がある。

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