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メジャーリーグよりも野球を楽しめる?マイナーリーグ観戦のススメ

角谷剛
角谷剛
2019/07/04

2019年もロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手を始め、日本人メジャーリーガーたちの活躍が毎日のように報じられています。

日本からはメジャーリーグの観戦ツアーも相変わらずの人気のようですが、実はアメリカではマイナーリーグ(MiLB)も人気を集めているのです。

マイナーリーグの球団はこんなにある!

image by:Chad McDermott / Shutterstock.com

日本プロ野球」と「米国メジャーリーグ」、同じルールで成立するスポーツのプロ組織でありながら、その2つの間にはさまざまな違いがあることはよく知られています。その中でも、最も大きな違いのひとつとして、ファーム組織の層の厚さを挙げてよいでしょう。

日本プロ野球には2軍までしかない(一部、3軍をもつ球団もありますが)ファームのチームが、メジャーリーグの場合は7階層にも及びます。

「ブラック・ベアーズ」のキャラクターimage by:Aspen Photo / Shutterstock.com

日本の2軍にあたるAAA(トリプルA・3A)、3軍にあたるAA(ダブルA・2A)、それより下に1A アドバンスド(アドバンスドA)、1A(クラスA)、1Aショート(ショートシーズンA)、ルーキー・アドバンスドルーキーリーグと続き、各球団がメジャーと合わせて8つものチームを持っているのです。

メジャーリーグは北米に30球団あります。それぞれが7つのマイナーチームを抱えているとすれば、単純計算で約210チームになります。

実際には、球団によってはある階層にチームがないことがありますし、逆に同じ階層に2チームを持つケースがあって、全体のチーム数は多少上下しますが、それでも日本プロ野球との違いは歴然としています。

マイナーリーグは、それぞれが独自の歴史と伝統を持っている

「トレントン・サンダー」のキャラクターimage by:Aspen Photo/Shutterstock.com

単に数が多いだけではなく、マイナーリーグのほとんどはメジャーリーグとは契約で結ばれた別会社であることが日本プロ野球と大きく異なる点です。

例を挙げますと、ロサンゼルス・エンゼルスとその傘下3Aの「ソルトレイク・ビーズ」は同じ系列ではありますが、経営母体は異なります。


マイナー球団はメジャー球団が保有する選手を起用して、それぞれのリーグ戦を戦います。選手のサラリーはメジャー球団が負担して、それ以外の費用収益はマイナー球団の独立採算になります。

「モービル・ベイベアーズ」のキャラクターimage by:JodyB [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons

あくまで契約に基づいた関係ですので、あるマイナー球団が別のメジャー球団の系列に移るということもよくあります。例えば、2017年からエンゼルスの2Aに入った「モービル・ベイベアーズ」はその直前まではアリゾナ・ダイヤモンドバックスの傘下でしたし、今までに4回、上部組織を変えています。

自然と、マイナーリーグのチームもまたその球場も、上部メジャー球団とは関わりなく、それぞれが独自の歴史と伝統を持っていることも珍しくありません。

角谷剛

角谷剛(かくたに・ごう) アメリカ・カリフォルニア在住。IT関連の会社員生活を25年送った後、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー部監督を務める。また、カリフォルニア州コンコルディア大学にて、コーチング及びスポーツ経営学の修士を取得している。著書に『大谷翔平を語らないで語る2018年のメジャーリーグ Kindle版』、『大人の部活―クロスフィットにはまる日々』(デザインエッグ社)がある。 【公式Facebook】https://www.facebook.com/WriterKakutani

メジャーリーグよりも野球を楽しめる?マイナーリーグ観戦のススメ
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