知らなかった…!中国人の前で「やってはいけない」5つのこと

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2022/12/10

日本ではよくても、海外ではやってはいけないことである場合があります。距離的に近い国をあげると、例えば中国では「緑色の帽子をかぶってはいけない」や「旧正月にゴミを捨ててはいけない」といったタブーがあるそう。

また、最近ではアプリ内で本名を使っていると中国では「時代遅れ」と思われることもあるのだとか。

日本で暮らしていると馴染みのない文化かもしれませんが、これらは中国では当たり前に思われている事柄のひとつです。

そこで今回は、中国出身者に日本人が知らない「中国でやってはいけないこと」についてお話を伺ってみました。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

1.「小指だけ」を立ててはいけない

image by:Shutterstock.com

「中国人の前で『小指』を立ててはいけません。日本では彼女とかパートナーの意味があるかもしれませんが、中国では『役立たず』という意味になるため」(中国出身・30代)

海外のさまざまな国でやってはいけないジェスチャーがあるように、中国では「小指だけを立てる」仕草は絶対にやってはいけないといわれています。

その理由は、相手を侮辱する意味になってしまうため。「無能」や「役立たず」という意味にとらえられる恐れがあるので、不快な思いをさせないためにも注意しておきましょう。ちなみに親指は逆に「立派な人」という意味があるそうですよ。

2.「太極拳」の近くを横切ってはいけない

image by:chinahbzyg/Shutterstock.com

「公園では頻繁に『太極拳』が行われています。でも不用意に近づくのはマナー違反というか、やってはいけません。なぜなら中国人にとって非常に大切な時間だからです。興味本位で不用意に近づいたり、近くを横切ったら嫌な顔をされることがあります。でも、太極拳に参加するのであれば問題ありませんよ」(中国出身・30代)

健康維持や筋力向上などのために行われている「太極拳」。ランニングなどと比べるとそこまで運動量は多くないように思われがちですが、古来より伝承されている武術のひとつ。呼吸法に基づき「気」を養うことで、健康を維持するものと考えられています。


中国人にとってはとても大事な時間として考えられているからこそ、興味本位で近づいて邪魔をすることはやめておいたほうがいいでしょう。

3.「緑色の帽子」はかぶってはいけない

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「実は、『緑色の帽子』をかぶるのはダメっていわれています。その理由は中国の言い伝えから由来しますが、緑色は『臆病もの』という意味があるんです。なので緑色の帽子をかぶることはよくないことといわれていますね」(中国出身・30代)

いくつかの説があるそうですが、一説によると緑色の帽子をかぶる行為は、「妻を寝取られた男性」という意味になるのだそう。そのため緑色の帽子にはあまりいいイメージがなく、お店でも売られることはないのだとか。

緑色の帽子をかぶる・かぶせられることで侮辱の意味になる可能性があるため、相手への贈り物の際には注意したほうがいいですね。


4.「旧正月」にゴミを捨ててはいけない

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「中国の旧正月にゴミ捨て場にゴミを出してはいけません。ゴミを出すと1年間の福を外に出してしまうということになるから。なので旧正月明けのゴミ捨て場は、結構な量のゴミであふれてしまうんですよね(笑)」(中国出身・30代)

中国では新年のタブーとして、ゴミ出しだけでなく掃除もしてはいけないといわれているそう。その理由は、幸運を逃してしまうといわれているから。そのため旧正月を過ぎてからゴミを出す、旧正月前に大掃除をすることが一般的です。

また、ほかにも旧正月のときにやってはいけないことがいくつかあるそうで、涙するとその年は泣いて過ごすことになるため「泣いてはいけない」や、幸運を切ってしまうことになるため「髪を切ってはいけない」などなど。どれも一年を幸せに過ごすために、運を逃さないように言い伝えられているそうです。

5.アプリで「本名」を使うのは時代遅れと思われる

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最後は「やってはいけないこと」というより、「中国ではやらないのが当たり前」のことについてご紹介します。それが、メッセージアプリで本名を使用すること

例えば、日本ではFacebook(フェイスブック)などのアプリでは本名で使用していることもあるのではないでしょうか。しかし中国でよく使われている「WeChat(微信)」では、本名で使用していると時代遅れと思われてしまうのだとか。

「やってはいけないことというか、『WeChat』を利用する際は、自分の本名に設定しない方がいいです。そもそも実名でやる必要はないですし、いまどきの中国では自分の本名を設定にする人は、高齢者のような時代遅れのように思われてしまいます」(中国出身・20代)

「WeChat」は、メッセージアプリとしてだけでなく、ショッピングやオンライン決済、さらには税金の支払いなどもできる高機能アプリ。日本でいうLINE(ライン)のような、他者とのコミュニケーションに便利なアプリといっても過言ではありません。

また、利用する際に実名である必要がないため、多くのユーザーは本名ではなく、ニックネームのようなかたちで仮名で登録しているそう。

このように日本ではとくに気にせず、当たり前のように行われていることのなかには、中国ではやってはいけない場合があります。なかには相手を侮辱する意味になる行動だったり、誤解を招くものもありますので知っておいて損はないはず。

もしも中国へ行くときや中国人と交流するときは、今回ご紹介したほかにも「知られざる文化」を深掘りしてみてはいかがでしょうか。きっとおもしろい発見があるはずですよ。

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高校卒業から100カ国近くを旅した元バックパッカー。関西の編集プロダクションを経てフリーに。現在はタイを拠点にフリーの編集・ライターをしています。みんな、旅に出よう!

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