「宵越しの銭」を持たなすぎて会社が給与を分割払いするフィリピンの国民性
宵越しの銭は持たない
「銀行に預けるほどのお金もないから、フィリピンではほとんどの人が銀行口座を持っていない。銀行が信用できないというのもあるけど、日払い賃金をもらったらだいたいその日のうちに飲食代で消えます」
収入が少ないからといって、コツコツやりくりしようとしないのがフィリピン人ならでは。給与制の社員も、給料日に貰った給料のほとんどを使い切ってしまう人が多いのだそう。
1カ月分の給料でも後先考えずに使ってしまうので、会社は月2回の給与日を設けて、毎月の給料を分割して支払うのが一般的なのだとか。国民全体が「宵越しの銭は持たない」精神というのはおもしろいですよね。
お金がなくてもポジティブに暮らす
「お金がなくても大丈夫。みんなあっけらかんとしている。困っているときはお互いさまです」
「みんな助け合いながら楽しく生きてます。人との関わりが強いから孤独を感じることが少ないですね。世界的にみても自殺率が低いのはそのおかげだと思うよ」
自分よりも家族を優先に考えるフィリピン人。お金がなくても助け合って生活することが、ポジティブに過ごせる秘訣のようです。
ただし、治安はあまりよくない
ここまでのエピソードを聞く限り、フィリピン人はおおらかな平和主義者が多いように思えますが、国全体の治安でいうとあまりよくないのが現実。
日本に比べて危険なエリアが多く、盗難や殺人などの犯罪に巻き込まれる可能性があります。なかには、日本を訪れて初めて自国の治安について考えたという人もいました。
「フィリピンは治安が悪いから、高額なものを身につけて歩くのは危険。あと日本のように忘れ物が戻ってくることはまずないです。日本でショッピングモールに置き忘れた携帯がサービスカウンターに届いていたのは奇跡だと思いました」
いままで当たり前だったことも、ほかの国を知ると見方や考え方が変わってくることってありますよね。それは日本にもいえること。
今回のインタビューを通してフィリピン人の一面を知ることができたように、わたしたちも気づいていない日本の一面がきっとあるはず。これからも、世界を学びながら日本の新たな魅力に気づいていきたいですね。
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