食べ歩きにも観光にも最適。活気あふれる東京の「商店街」へ出かけよう
人情味にあふれ、生活に欠かせない存在の「商店街」。人懐っこいおじさん、おばさんの経営する小さなお店が集まり、歩いているだけで楽しく元気をもらえる商店街は、過去のものだと思っていませんか?
いまでこそ昔と比べると数は減ってしまったものの、東京にも懐かしい雰囲気の商店街がいくつもあるんですよ。今回は普段使いはもちろん、観光としても訪れたい東京の商店街をご紹介します!
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
上野アメ横商店街/台東区
「アメ横」の愛称で知られる「上野アメ横商店街」。東京の商店街といえば、アメ横が最初に思い浮かぶ人も多いのでは?JR上野駅とJR御徒町駅をつなぐ線路下、およそ500メートルに約400店もの店舗が集まる巨大商店街です。
普段のお買い物はもちろんですが、観光客にも人気が高いのでいつもにぎやか。威勢のよい声が響き渡り、元気が湧いてくるようないかにも商店街!の雰囲気が味わえます。
「上野アメ横商店街」の名の由来は、この場所に飴を売るお店がたくさんあったからとも、戦後の物資が不足しているなかで、アメリカ軍の横流し品を販売している場所だったからともいわれています。
商店街の発祥ははっきりしませんが、おおよそ70年前にはすでに店が集まっている場所だったのだとか。歴史は深く、長く人々の生活を支えてきた場所なのですね。
アメ横の魅力は、その雑多さ!必要なものはもちろんのこと、何に使うのか分からないもの、新しいもの、古いもの、生活雑貨、食材と何もかもがひしめき合っているのがアメ横です。少し東南アジアの市場のような雰囲気を感じます。
なんでも受け入れてきたアメ横は、食べ歩きも多種多様。トルコ風の「ケバブ」の向かいに「小籠包」を販売するお店があったり、その隣で「フルーツの串」を販売していたりとなんでもござれ!統一感はないのに、どこか大きくまとまっておもしろい、それがアメ横です。
- 上野アメ横商店街
- 東京都台東区上野6丁目10
- 公式サイト
谷中銀座商店街/台東区
もっと昭和レトロな雰囲気を感じたい人におすすめなのが、「谷中銀座商店街」です。1950年から日暮里で愛されてきた商店街で、いまも地元の人々が毎日訪れるあたたかな場所。
昭和レトロという言葉がぴったりで、看板をくぐればまるで昭和にタイムスリップしたかのよう!空を見上げてみると張りめぐらされた電線が、一層ノスタルジーを感じさせます。
お店の数は約60店舗とコンパクトで見て回りやすい規模です。昔ながらのお店の集まりで。店員さんも明るくにぎやか!通りすがりのお客さんと談笑をしていたり、走り抜ける子どもたちに声をかけたりなんて姿もあちこちでよく見られます。
「谷中銀座商店街」も食べ歩きのめっか。店先でお惣菜を販売しているお店がたくさんあるので、ついつい目移りしてしまいます。
おすすめは揚げたてが食べられる「肉のすずき」のコロッケやメンチカツや、昔懐かしい「やきや」のいかやき、いかせんなど。子どものお小遣いで購入できる価格帯なので、お財布に優しいのも嬉しいポイントです。
夕日の名所である商店街の中の階段「夕焼けだんだん」で夕日を眺めると気分はもう昭和の小学生です。
- 谷中銀座商店街
- 東京都台東区谷中3丁目13-1
- 公式サイト
仲見世商店街・浅草 新仲見世商店街/台東区
昭和よりさらにさかのぼり、江戸時代の雰囲気を残しているのが「仲見世商店街」です。
雷門から浅草寺へ続くいわずとしれた東京の名所は、日本で最も古い商店街のひとつ。もともとは浅草寺への参拝者が増えたことから、近くに住む人々に参道への出店許可が出されたことが商店街の始まりです。
およそ380メートルの商店街は、まるで江戸時代をモチーフにしたテーマパークのよう!着物を着て散策を楽しむ方も多く、古き良き日本を味わうのにはぴったりです。お土産物屋さんも充実していますよ。
- 仲見世商店街
- 東京都台東区浅草1丁目36-3
- 公式サイト
浅草寺への参拝を済ませたあとは、「仲見世商店街」と直角に交わるアーケード街「浅草 新仲見世商店街」へと足をのばしましょう。商店街が2つ交わる浅草は、まさに下町ですね。
この商店街は「仲見世商店街」よりもローカル感が強いです。掘り出し物もたくさん!とくに注目すべきは靴。
浅草はもともと靴職人の街で、靴問屋さんが多いのです。その名残で現在も履物一が定期的に開催されています。おしゃれで丈夫そうな靴が1080円(税込)で販売されている「ユニバース靴店」は必見です。
- 浅草 新仲見世商店街
- 東京都台東区浅草1丁目30-2
- 公式サイト
巣鴨地蔵通り商店街/豊島区
「おばあちゃんの原宿」と名高い「巣鴨地蔵通り商店街」も東京を代表する商店街です。テレビのインタビュー映像でよく目にする商店街は、お年寄りの多いイメージですが若い方が訪れても十分に楽しめる場所です。観光にもとってもおすすめ!
こちらの商店街も発祥は江戸時代とされています。江戸時代に整備された中山道の最初の休憩地で、お店が集まっていたのが始まりなんだとか。
商店街の中心となっているのは「とげぬき地蔵」で有名な「高岩寺」。健康に関するご利益があるということで、全国から多くの参拝者が訪れます。健康のためにもぜひ参拝しましょう。
4日・14日・24日と4のつく日が縁日で、商店街全体が盛り上がります。出店も並ぶので、夏祭り気分で楽しめますよ。
商店街で必ず目に留まるのが、赤パンツで有名な「マルジ衣料品」です。真っ赤な下着が所狭しと並ぶそのインパクトたるや、一度見たら忘れられません!縁起物でもあるので、お土産に一枚いかがですか?
- 巣鴨地蔵通り商店街
- 東京都豊島区巣鴨4丁目22-8
- 公式サイト
砂町銀座商店街/江東区
店先に手作りのお惣菜が並び、通りからは活気が感じられ、歩くだけで楽しい商店街のイメージにぴったりなのが江東区にある「砂町銀座商店街」です。
「銀座」とはいうものの、気取った雰囲気は一切なく下町そのもの!砂銀の愛称で親しまれ、本来の東京の姿が見られる商店街です。
約670メートルにおよそ180店舗が軒を連ねる砂銀が、もっともにぎわうのは昼から夕方にかけて。食べ歩きグルメのお店が多く、下町グルメを心ゆくまで味わえます。
大人気ドラマ『孤独のグルメ』に登場した「あさり屋さん」のあさりご飯や、中華料理「水昌園」の中国版のおやき「シャーピン」が名物です。
あさり屋さんのあさりご飯はたっぷり具材とあさりのダシの染み込んだ絶品ご飯!味わい深いのにあっさり食べられる、一度食べたら忘れられない味です。
食べ歩きなら「あさりコロッケ」もおすすめ。ゴロゴロ入ったあさりと、ふわふわのジャガイモがベストマッチです。
ちょっと珍しい「シャーピン」は豚肉の入った餃子のあんを、おやきの皮で包んだ一品。もちもちの皮と濃い味の豚肉あんがお腹を満たしてくれます。ごま団子もおすすめですよ!
- 砂町銀座商店街
- 東京都江東区北砂1-3丁目〜5丁目
- URLを入れてください
武蔵小山商店街パルム/品川区
商店街の敵、といえば雨。天気が悪いと食べ歩きもしにくくなってしまいますし、買い物に出かけるのも億劫ですよね。そんな日でも出かけたくなる商店街が「武蔵小山商店街パルム」!雨の日でも安心のアーケード商店街です。
長さ約800メートル、約250店舗が並ぶアーケード商店街。1956(昭和31)年にオープンし、平日は3万人以上、休日は6万人以上が訪れる人気ぶり!オープン当初はもっと短かったようですが、どんどん伸びていき、現在ではL字型へと進化しました。
駐車場も完備されており、しかも激安。離れた場所からもマイカーで出かけやすいですよ。
昔ながらのお店も、目を引くおしゃれなお店もどちらもたくさん!店先で焼き立ての焼き鳥が食べられる「鳥勇」などが人気です。
- 武蔵小山商店街パルム
- 東京都品川区小山3丁目23-5
- 公式サイト
今回は、食べ歩きにも買い物にも観光にもおすすめの「東京の商店街」をご紹介しました。ただし、商店街によっては食べ歩きが禁止されている場合があるので、必ずルールを守った行動を心がけましょう。
昔と比べると「シャッター街」なんて言葉もありますが、東京の商店街はまだまだ元気いっぱい!風情を感じさせるあたたかな下町へ、ぜひお出かけしてみましょう。
- image by:photoAC
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