中国人に遠慮も敬語も不要?日本人がショックを受ける中国のリアル

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2023/04/29

中国では、思ったことを素直に伝えるのが「相手への礼儀」と考えられている場合があるのだそう。

日本では逆に意見をハッキリと伝えることで「相手を傷つけないかな?」と考えてしまうときもありますよね。

今回は、中国に住む日本人日本を知る中国人の皆さんに、お互いの国でどんなことに「カルチャーショック」を受けたか、リアルなお話しを伺ってみました。

中国人はキツく思われるけど実はフレンドリー

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中国人同士の会話を聞いていると、言葉のアクセントの影響か、話しかたがキツいと感じる人もいる様子。ですが、実は性格は逆。意外にも気さくで親切な人が多いようです。

「みんな子どもとお年寄りを大事にするので、公共交通機関などでは、妊娠している人やお年寄りに気軽に席を譲ってあげる姿をよく見ます」(中国出身)

「言葉の壁を感じさせないほど、中国はフレンドリーな人が多いです。現地に滞在しているときは知らない場所だし、正直心寂しかったのですが、そういう優しい人や気軽な雰囲気に助けられました」(日本出身)

上下関係がないのでかなりラク

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日本人は感情を表に出すことを苦手とする人も多いですが、中国では誠意を持って感情をストレートに伝えることが仲良くなれるコツといえるでしょう。

「中国人は裏表がないので、コミュニケーションが率直でわかりやすいです。日本では『NO』をいえない場面も多いというけれど、中国では嫌なことは嫌という。人間関係は中国のほうがかなり楽だと思います」(中国出身)

「中国では、相手に対して変に気を使わずにズバズバと発言できます。上下関係があまりなく、各々が自分の要求をダイレクトに人に伝えるからたまにケンカになることもありますけどね(笑)」(日本出身)


中国には「敬語」がない!?

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上下関係を感じさせないというのは、ひとえに「敬語」を使わないという点が挙げられます。

丁寧な言い方や単語は存在しますが、日本語特有の「丁寧語」や「謙譲語」「尊敬語」といったむずかしい使い分けはないそうです。

「丁寧語もほとんど使う機会がないので、お互いの年齢関係なく同じ話し方でOKです!」(中国出身)

多くの外国人は日本の敬語の難解さに苦労すると聞きますが、中国語はシンプルでいいですね。


中国で高収入を目指すのは難しい?

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「中国人は、高度なスキルや経験、そしてよほどのやる気がなければ、国内で高い報酬を狙うのは難しいです。でも日本人の場合は、中国語を話せるだけでも高収入が実現する機会が増えるので、語学スキルをつけておくのがおすすめですね」(中国出身)

「日本語と中国語は似ているから、勉強し始めたら割とすぐ身につくと思う。日本では文系大学に進むと『将来お金になるの?』とかいわれるけど、中国では儒教や書道の伝統があるからか、文系学問を修めた人は人格者のような扱いをされるのが嬉しいです」(日本出身)

国内旅行がめっちゃ楽しい!

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最後は、現在も急激に発展を続ける中国の魅力について伺いました。

「中国4000年の歴史というだけあって、歴史や文化が色濃くておもしろい。国土が広いので、休みの日はあちこちに旅行に行っているけど、行きたいところがまだまだたくさんあります」(日本出身)

「中国はなんでもスケールが大きくておもしろいです。日本のお城や公園も素敵ですが、中国の観光地は、建物も広さも倍以上のスケールで楽しめますよ」(日本出身)

「中国には歴史的な建造物も多いですが、外観はそのままで内装だけ最新というお店もあります。天安門に行く途中に服屋が多いおしゃれな通りがあるんですが、中国風の建物に西洋風なお店が入っていたり、なかなか不思議な雰囲気でおもしろいです」(日本出身)

「中国は経済も流行も常に変化し続けています。半年ほど帰国しないと、新しい情報が多すぎて追いつけなくなるけど、今はSNSなどを通じて常に最新の情報をチェックできるから、日本にいながら現地の発展を喜んでいます」(中国出身)

遠慮も敬語も不要な中国では、たしかに日本と比べるとフレンドリーな一面がある様子。ただ、相手を敬ったうえで接することはどこの国でもとても大切です。

だからこそさまざまなカルチャーを知りながら、その国の良さを深く理解していきたいですね。

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高校卒業から100カ国近くを旅した元バックパッカー。関西の編集プロダクションを経てフリーに。現在はタイを拠点にフリーの編集・ライターをしています。みんな、旅に出よう!

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