小豆の中の最高峰。丹波大納言小豆が和菓子界で重宝されるワケ

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2023/11/07

和菓子によく用いられる小豆(あずき)の中でも最上級といわれる「丹波大納言小豆」。京都府産の丹波大納言小豆は「京のブランド産品」にも認定されており、高級和菓子作りには欠かせない小豆として知られています。今回はそんな京都府産丹波大納言小豆に注目してみました。

丹波大納言小豆ってどんな小豆?

image by:一般社団法人 京丹波町観光協会

丹波大納言小豆は、京都府内や兵庫県の丹波地方を中心に栽培されている小豆です。その歴史は古く、平安時代にはすでに栽培されており、当時の朝廷やその後の幕府へも長きに渡って献上されてきた逸品です。

普通の小豆に比べると粒が大きく、独特の香りと鮮やかな濃い赤色が特徴。煮ても皮が破れにくい(=腹が切れにくい)ことから、切腹の習慣がない公卿の官位である「大納言」に例え「丹波大納言小豆」と呼ばれるようになったそうです。

京都では主に森の京都と呼ばれる京都府中部(亀岡市、南丹市、京丹波町)と北部(福知山市、綾部市)辺りで栽培されており、京丹波町などの特産品としても知られています。

このエリアは丹波高原の寒暖差の激しい気候と豊かな土壌が丹波大納言小豆の栽培に適しており、秋の半ばごろから初春にかけてたびたび発生する「丹波霧」と呼ばれる深い霧の冷却効果によって、高品質の丹波大納言小豆を生み出す産地となってきました。

丹波大納言小豆の生産量は非常に少なく、国内の小豆生産量のうち約1%程度

7月中旬から下旬にかけて栽培が始まりますが、生育期間が長いため天候不順などの影響を受けやすいうえ、栽培と収穫に手間がかかる小豆といわれています。

また生産者の高齢化などにより年々収穫量は減少しており、これらのことからもとても貴重な小豆だということが分かります。

和菓子屋さんに重宝されるワケ

image by:フォトAC

大粒で甘みの強い丹波大納言小豆は、皮が薄く煮詰めても形が崩れず、風味が良くホクホクとした食感からも京都の高級和菓子屋をはじめ全国的にも高い評価を受けています。


同じ大納言小豆でも寒い環境で育つ北海道産は皮が厚いのに対し、丹波産は豆の皮が薄いことで口当たりも良くコクがあることから、丹波大納言小豆を好んで使われるお店も多いようです。

「京の小豆まつり」開催!

京都府産大納言小豆の魅力を知っていただいたら、次は食べてみたくなりませんか?

2023年11月6日(月)から11月26日(日)の期間、京都府内で小豆に特化した「京の小豆まつり」が開催されます。美味しい小豆を使ったスイーツや希少な京都府産大納言小豆が購入できるなど、小豆の魅力がたっぷり詰まったイベントです。

期間中はデジタルスタンプラリーも開催。各店舗等で対象商品を購入された方は、お店から提示される専用のNFCプレートをスマートフォンで読み取ってくださいね。

こちらで押されるデジタルスタンプを3個集めて、11月25日(土)・26日(日)に京都パルスプラザで行われる「クロージングイベント」に参加すると「特製お買い物バッグ」がもらえちゃいますよ。

詳しくは今後配信されるHPをご確認ください。「京の小豆まつり」で検索してみてくださいね。この機会にぜひ、京都府産丹波大納言小豆の美味しさを味わってください。

■■記事監修■■

京都府農林水産部 農産課

■■INFORMATION■■

京の小豆まつり
期間:2023年11月6日(月)〜11月26日(日)
会場:①JRA京都競馬場(京都市伏見区葭島渡場島町32)
②京都パルスプラザ(京都市伏見区竹田鳥羽殿町5)
③府内各店舗(和菓子屋等)
「スマホスタンプラリー」ページ

  • source:KYOTO SIDE
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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