【2025】京都の春を先どり!おすすめ菜の花畑
待ち遠しい春の到来をいち早く知らせる菜の花。桜のイメージが強い春の京都ですが、自然豊かな郊外には菜の花畑の名所があります。ひと味ちがった春の魅力にあふれるのどかな風景。鮮やかな黄色は、見ているだけで元気を与えてくれます。あたたかな陽気に誘われて、京都の菜の花畑まで足を伸ばしてみませんか?
※記事中の情報はすべて2025年3月時点のものです。最新の開花状況などはそれぞれお問合せください。
京野菜「花菜(はなな)」の名産地・長岡京へ
【長岡京市】西代里山公園(体験農園)
無料開放:3月12日(水)~30日(日)の水・日曜

画像:長岡京市
京都府の南西に位置し、幻の都「長岡京」遷都の地として知られる長岡京市。食用の菜の花「花菜(はなな)」の名産地でもあり、春になると市内のあちらこちらで菜の花畑が見られます。
ほとんどが食用として出荷をするために育てている個人の畑なので、観賞をしたい方は、西代里山公園(体験農園/画像)へ。3月12日(水)~30日(日)の水曜と日曜に限り無料開放しており、摘んだ菜の花を持ち帰ることができます。

画像:フォトAC
ちなみに、アブラナ科の植物に咲く花全般を指す「菜の花」のなかでも、食用に品種改良されたものを「菜花(なばな)」といいます。
京都では「花菜(はなな)」と呼ばれており、長岡京が代表的な産地です。ゆえに、長岡京市内では菜の花畑が多く見られます。
花菜は心地よい歯応えと独特の風味が特徴の京野菜で、さっと茹でたものをお浸しやからし和えなどにして食べられています。昔から“春を呼ぶ野菜”として、親しまれているんですよ。

画像:長岡京市
長岡京にお出かけの際は、地元農家が旬の野菜や果物を持ち寄る「ふれあい朝(夕)市」もチェックしてみてください。2月上旬~中旬にかけては、菜の花が見られることも。生産者自らが販売するとあって、どれも抜群の鮮度を誇っています。
菜の花が終わってしまっても、旬の農作物が入れ替わり登場。曜日ごとに異なる開催場所は、中央公民館市民ひろば、勝竜寺城公園駐車場、バンビオ広場公園の3か所です。すぐに売り切れてしまうこともあるので、ぜひ早めに訪れてみてくださいね。
■■INFORMATION■■
西代里山公園(体験農園)
所在地:京都府長岡京市奥海印寺西代6-2
問い合せ先:075-955-0950(管理棟)
花菜自由観賞日時:3/12(水)、16(日)、19(水)、23(日)、26(水)、30(日)
花菜自由観賞時間:10:00~16:00
ふれあい朝(夕)市 ※いずれも売り切れ次第終了
問い合せ先:075-955-9514(長岡京市ふれあい朝市実行委員会事務局(長岡京市役所農林振興課内))
・中央公民館市民ひろば 朝市
開催地:長岡京市天神4丁目1-1
開催日:毎週月曜
時間:9時~9時30分
・勝竜寺城公園駐車場 朝市
開催地:長岡京市勝竜寺12-1
開催日:毎週木曜
時間:9時~9時30分
・バンビオ広場公園 夕市
長岡京市神足2丁目3
開催日:毎週土曜
時間:15時~17時
5万本もの菜の花が織りなす黄色いじゅうたん
【京田辺市】普賢寺 菜の花畑
見頃:3月下旬~4月中旬

画像:京田辺市観光協会
京都府内外から多くの人が訪れる普賢寺の菜の花畑。5,800平方メートルにおよぶ広大な菜の花畑はまさに圧巻!約5万本もの菜の花がまるで黄色いじゅうたんのように咲き乱れます。
すぐそばに見えるお寺は、天武天皇の勅願により創建された大御堂観音寺。昔から普賢寺との愛称で親しまれ、この辺りの地名として残っています。タイミングが合えば、古刹を背景に桜と菜の花の素晴らしいコントラストが楽しめます。

画像:京田辺市観光協会(菜の花回廊バリアフリー)
バリアフリーの回廊が用意されているのもうれしいところ。ベビーカーや車いすでも畑の真ん中で写真を撮ることができます。カラフルなフォトスポットでの記念撮影もお忘れなく!

画像:京田辺市観光協会(Love京田辺オブジェ)
観光協会主催の「ひとやすみフェスティバル2025」では、普賢寺の菜の花摘みを開催。3月29日~4月6日の間、無料で菜の花を持ち帰ることができます。ほかにもフェスティバル期間中(3月20日~4月6日)は、春の花を楽しみながら歩くウォーキングイベントやスタンプラリーなど、京田辺市内各所でさまざまなイベントが盛りだくさん。春のお出かけにぴったりです。
■■INFORMATION■■
普賢寺 菜の花畑
所在地:京都府京田辺市普賢寺
問い合せ先:0774-68-2801(京田辺市観光案内所)
※普賢寺ふれあいの駅駐車場をご利用ください。
漬物になる前だけ楽しめる貴重な景色
【京都市】大原の漬物店「志ば久」の菜の花畑
見頃:4月中旬頃(※気温などにより前後する可能性あり)

画像:志ば久※写真は過去に撮影されたものです。
京都市の北東部・大原で、伝統の「志ば漬け」を守り続ける漬物店「志ば久」。自家農園で育てた紫蘇で漬ける「志ば漬け」が名物ですが、ほかにもさまざまな旬の食材で漬物を作っています。
春には紫蘇畑の裏作で育てた菜の花が満開に。お店の方の心づかいで、畑の中は自由に通り抜けができるようになっています。

画像:志ば久※写真は過去に撮影されたものです。
漬物になるまでのわずかな間だけ楽しめる貴重な景色。こちらの菜の花は、古くから伝わる伝統品種とのこと。秋の種蒔きから大切に育てられたものです。

画像:志ば久(志ば久・菜の花の漬物)
漬物になるのは、贅沢にも一番花のつぼみだけ。収穫後は、紫蘇畑の緑肥として4月下旬ごろに刈り取られます。一つひとつ丁寧に手積みされた菜の花の浅漬けは、4月初旬から秋ごろまで販売。やさしい甘さとほろ苦さに春の芽吹きを感じる逸品です。
■■INFORMATION■■
志ば久
所在地:京都市左京区大原勝林院町58
電話:075-744-4893
時間:9:00~16:00 ※菜の花畑は自由
休み:水曜 ※10月下旬~12初旬までは無休
https://www.shibakyu.jp
- source:KYOTO SIDE
- image by:志ば久
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。