これぞ旅の醍醐味。新たな体験と発見が叶うタイの古都「チェンマイ」のすすめ

異文化体験が味わえるおすすめアクティビティ 

自給自足の生活を送る「カレン族」のお家を訪問

image by:編集部

チェンマイでしかできない体験をするならば、タイで最も高い山の中で生活を送る「カレン族」のお家を訪れてみるのはどうでしょう?

今回は、タイの文化体験ツアーを提供する「Mani Mani Thailand」さんの「KAREN VILLAGE TOUR」に参加してみましたのでご紹介します。

市内から車を走らせ約1時間半。やってきたのは、2565mもの高さを誇る「ドイ・インタノン」という山。この山中に住んでいるのがカレン族のみなさんです。

カレン族の民族衣装を身にまとうヤティーさん image by:編集部

すてきな笑顔で出迎えてくれたのは、この村に住むヤティーさん。「いろんな人たちにカレンの魅力を知ってほしい、ありのままのカレンを知ってほしい」という思いから、このような体験ツアーやホームステイを受け入れているのだそうです。

ヤティーさんのお家 image by:編集部

元々はミャンマーにいたというカレン族。タイ語ではなく、カレン語を話します。今回はツアーガイドの方が通訳をしてくれました。

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まずは、ヤティーさんのガイドで村の散策がスタート。

こちらの村にはおよそ600人の方々が住んでおり、現在も高床式のお家が使用されています。

村での暮らしで気になるのが電気。実はヤティーさんもスマートフォンを使用していますが、山の下から電気を持ってきているのだそうです。


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ヤティーさんが見せてくれたのは、村の中に生えている植物。なんとここではケミカルなものは使用せず、植物の実などから色を取って衣類や料理の色付けを行うのだそうです。植物からこんなに鮮やかな色が取れるとは驚きですよね。ちなみにお化粧としても使用することができるみたいですよ。

そのほかにも、村のいたるところにはバナナの木などさまざまな植物が生えているため、まさに自給自足の生活を送ることが可能なのです。

緑と空の青のコントラストが美しい image by:編集部
村で飼われている牛と一緒に一枚 image by:編集部

そして、村を抜けた先には一面緑いっぱいの美しい光景が広がります。空気が澄んでいて気持ちいい。どこか日本の田園風景を思い出させる絶景です。

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散策から帰ってくると、ヤティーさんご家族が作ってくれたお昼ご飯が用意されていました。高床式のお家にはキッチンがあり、ここで調理しています。

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グツグツと煮込まれているのは雑炊。鶏肉や豚肉に加え、季節に合わせて具材を変えていただくそうです。

日本では一般的に、8月〜10月にお米の収穫が行われますが、チェンマイでは11月〜12月ごろに行われます。カレン族にとってお米はとても大事なものなので、食事だけでなく、お供物にもよく使うのだそうです。

ビュッフェ形式でいただく手作りランチ image by:編集部
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アツアツに炊き上がったご飯と一緒に、3種類のおかずと具だくさんスープをいただきます。

村で採れた野菜を使用しており、優しい味わいながらもほんのりピリッと刺激を感じ、ライスとの相性もぴったりです。乾燥させたレタスで作ったふりかけが、口いっぱいに香りが広がり良いアクセントに。

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個人的なイチオシは、餅米で作った揚げ餅。お参りに行く前に食べたりするのだそうです。

サクサクな衣の中にはもっもちちのお餅。シンプルな味つけがクセになり、食べる手が止まりません…。ごちそうさまでした!

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外にある小屋の中を覗いてみるとトイレが2つ。実際に使用させていただきましたが、便器の横に用意されてある大量のお水を使用して流します。

このように、日本に住んでいたら体験できないような異文化体験が、このツアーの一番の魅力といえるでしょう。

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私達が参加した今回のツアーでは、村で採れた植物を使用して染め物体験も。ウコンから採れた鮮やかなイエローと散策中に教えてもらった植物のオレンジ色を使用して好きなように染めていきます。

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植物から採れた色でこれだけきれいに色付くのですから感動ですよね。村で採れたものを使用して自分だけの作品が作れるのは、旅のすてきな思い出になること間違いなしです。

ヤティーさんのお家では、村で採れたコーヒーやお茶の販売もしているので、カレン族の体験ツアーに訪れた際には、ぜひ手に取ってみてくださいね。

のんびり暮らす象3頭と触れ合える「エコ・アドベンチャー・キャンプ」

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タイの寺院でも象のモニュメントを見かけるように、タイと象は深い関係にありますが、チェンマイには象と触れ合えるエレファントキャンプが多数存在します。

中でも今回おすすめしたいのは、ある撮影のロケ地にもなった「エコ・アドベンチャー・キャンプ」です。

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現在このキャンプに暮らしているのは3頭の象さんたち。36歳のブントゥンちゃん(写真左)、4歳の女の子ブンミーちゃん(写真中央)、そして現在妊娠中のカムーンちゃん(40歳)です。

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なんと36歳のブントゥンちゃんは、タイのアーティストの音楽作品などにも出演するベテラン象さんなんです。迫力ある姿とは裏腹に、大きな音にびっくりしてしまうほど神経質でおとなしい性格なんだとか。おっとりとしていてとても癒されました。

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このキャンプでは、東南アジアの伝統医学で利用されるつる性の植物「ボラペット」やサトウキビ、塩など18種の薬草をおにぎりのように塊にした漢方薬を与えて象たちの健康を守ります。

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象と触れ合えるアクティビティといえば、象乗りなどを浮かべる方もいるかもしれませんが、近年では象の健康を懸念して一部のキャンプでは行っていません。このキャンプもその一つで、こちらで体験できるアクティビティは、象たちへのエサやりや山の中を一緒に歩くお散歩などです。

大きい体、大きい耳、そして長〜く伸びる鼻でエサを器用に掴み食事をする姿。ゆっくり動く象たちをいざ目の前にすると、迫力満点な体験となります。

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おしりが可愛い… image by:編集部

そして、ここに来て必ず体験したいのは、キャンプの横を流れる川で楽しむ水遊びアクティビティ。象たちの体の状態を見るために、1日2回水浴びをするそうです。

大きく広がる自然いっぱいのこの場所で、気持ちよさそうに水を浴びる姿に癒されます。一緒に川に入ることも可能なので、ぜひトライしてみては?

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壮大な景色が美しいこちらのスポットは、タイでも高い人気を誇る日本の人気アーティスト・藤井風さんの最新アルバムのタイトル曲『Prema』の撮影場所として使用され話題になっています。

ミュージックビデオの世界観も味わえる「エコ・アドベンチャー・キャンプ」は、チェンマイ旅には必見の観光スポットです。

  • エコ・アドベンチャー・キャンプ
  • 38/8 Moo 1, Ban Muang Kuet Kuet Chang Subdistrict, Mae Taeng District, Chiang Mai 50150
  • 065-478-2782
  • 8:00~15:00 ※オープン時間は現地にて確認
  • タイ国政府観光庁公式サイト

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