きっかけは「よそ者」の好奇心。媒体のないウェブメディア誕生の裏話

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2016/02/01

東北を伝える地域の担い手としてできることを

きっかけは「 よそ者 」の好奇心。媒体のないウェブ メディア 誕生の裏話

「THE EAST TIMES」を立ち上げてから半年が経ち、日々手探りで活動しながらも、確実にメディアとしての手ごたえを感じているようです。

「Yahoo!という媒体力の大きさあっての部分もありますが、記事への反応はすさまじいものがあります。記事が拡散され、コメントが付く。私たちが書いた記事にどのような評価が下されているかが直接目に見えるので、反応がいいときはやりがいを感じます」と安藤さん。

着々と読者数を伸ばしているTHE EAST TIMESの今後の展望について、中野さんはどのように見据えているのでしょうか。

「現在行っているインターネットにおける報道の他に、メディアコンテンツの充実、ソーシャルメディアを使ったコンサルティングサービスを加えた3本柱で事業を展開していきたいと思っています」。

独自の媒体を持って情報発信をしていくことも今後の構想にはあるそうです。しかし、実現のためには乗り越えるべき課題も多くあると、安藤さんは話します。

「現時点では私と中野の2人だけで取材・記事執筆をして毎日更新している状態なので、とてもじゃないですが構想中である他の事業に取り掛かることができません。時間をたっぷりかけて取材・執筆・校閲をしているので出せる記事の本数も限られてくるし、体力的にも厳しいものがあります。とにかく書いてくれる人が足りない。資金面に余裕はないので薄給にはなってしまいますが、ライターさんが今すぐにでも欲しいです。素材さえ撮ってくれば編集できるので、どんなレベルの人でも大歓迎です」。

マネタイズの面でも課題は山積みなようです。

「今やっていることは、インターネットを通じた情報発信だけなんです。自社サイトがないので、広告収入があるわけでもありません。単純に記事を書いて原稿料を各媒体からいただくだけ。先ほど中野があげてくれた3本柱で活動を展開していく予定ではありますが、模索中ではっきりしたことは決まっていないんです。でも、報道って儲からないものなんです。今は、どんな切り口で記事を書けば、東北の魅力が少しでも多くの人に伝わるか追及していきたいです。初心はいつまでも忘れたくないですね」。

中野さんも今後に向けての決意を力強く語ります。


「東北の人って、いい意味でも悪い意味でも控えめなんです。だから、素晴らしいものをつくっていても表立って出てこない。ですから、少しでも東北のいいところが伝わるような記事をかき続けていきたいですね」。

地域での情報発信のあり方を自分事として議論する時間

きっかけは「 よそ者 」の好奇心。媒体のないウェブ メディア 誕生の裏話

「ローカルメディアネットワーク」には、カフェを経営しながらワークショップを開く人、フリーペーパーで街の魅力を発信している人など、既に情報発信を自分の手で始めている人から、様々な生き方に触れることでこれからの生き方を模索したい会社員や大学生まで、年代やバックグラウンドの多様な人たちが「地域からの情報発信」を共通項に集まりました。

きっかけは「 よそ者 」の好奇心。媒体のないウェブ メディア 誕生の裏話

参加者間では、トーク終了後も地域におけるメディアのあり方について活発な議論が交わされました。多くの質問が中野さん・安藤さんに投げかけられ、実りのある時間を過ごすことができました。

地域内に向けて情報を発信することも重要ですが、地域から全国に情報を伝える人や場ができることで、外部から地域への興味関心をもってもらうことにつながります。興味を持った人が、地域に足を運んで土地の魅力に気づき、発信してまた新たな人を呼び込む。そんなサイクルを生み出すための情報発信が、今の時代は求められているのだと思います。

みなさんもできることから、少しずつ、取り組むことの幅を増やしていってみてはいかがでしょうか。


riosuzuki

1993年宮城県出身。現在は、仙台市に拠点を置きながら、山形の大学で学んでいます。大学では商店街の活性化をはじめとするまちづくりについて学んでいます。働き方や地域からの情報発信について関心があります。

  • 記事提供:マチノコト
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