走りながら旅も楽しむ「旅ラン」ブーム、バックパックはどれがいい?

バス旅行、ドライブ旅行、途中下車の旅…と、旅にはいろんなカタチがありますが、近ごろ人気の“旅ラン”をご存知でしょうか。旅ラン、それはすなわち、走りながら旅をする旅しながら走る出会い・グルメ・スポーツ・観光・温泉などのレジャー要素をぎゅっと詰め込んだ旅の新スタイルです。旅ランのプロ・三河賢文さんが、これから旅ランを楽しみたい方のために、おすすめの装備をご紹介します。

アガるバックパックひとつで、旅はもっと面白くなる!

好きな場所を、好きなペースで楽しみながら走る“旅ラン”。マラソン大会に出るのとは、また違った面白さがあります。美しい景色を立ち止まって写真に収めたり、美味しそうな飲食店を見つけてランチしたり。私も旅行や出張の際、よくランニングウェアを持参して“旅ラン”しています。

そんな“旅ラン”に欠かせないアイテムの一つが『バックパック』。スポーツ用品店に足を運べば、驚くほど豊富な種類が並んでいます。しかしバックパックは、どれも同じではありません。快適なランニングを楽しむために、自分に合ったバックパックを選びましょう。

バックパック選び4つのポイント

バックパック選びを誤ると、走っている最中に肌が擦れてしまったり、荷物が入り切らなかったりというトラブルが起こります。そのためバックパックを購入する際は、ここでご紹介する4つポイントを踏まえ、これから走る“旅ラン”のシーンと照らし合わせながら選ぶようにしてください。

1)身体へのフィット感は、背負って確かめる。

ランニング時には、どれだけ気を付けても身体が上下左右など動いてしまうもの。そしてその動きと同時に、バックパックもまた背中で揺れてしまうでしょう。この揺れが繰り返されると、重量の偏りでランニングフォームが崩れたり、肌が擦れてしまったりします。そのため、この揺れを最小限に抑えるため、バックパックは身体にフィットしたものを選ぶことが大切です。

人の身体はそれぞれ異なります。胴体の太さはもちろん、背中の広さや曲がり具合、あるいは走った際にどう上体が動くかなど、まったく違うものです。そのため、身体へのフィット感は実際に背負ってみなければ分かりません。インターネット通販でもバックパックは購入できますが、やはり実店舗で試用してみましょう。

その際、ただ背負うだけでなく、その場で跳ねたり身体を捻ったりしながら、身体とバックパックの摩擦具合をよく確かめてください。同じ動きをいくつかのバックパックで試せば、もっとも自分の身体にフィットするものが見つかるはずです。

2)容量サイズは、「大は小を兼ねない」と心得て。

モノ選びでは、よく「大は小を兼ねる」と言われます。しかしバックパックの場合、必ずしもこれは当てはまりません。確かに一見すると、大きい方が使い勝手も良く感じることでしょう。しかし大きなバックパックは、当然ながらその分だけ重くなります。重いほどランニング時に身体へ掛かる負担が増しますので、本来、できれば荷物は軽い方が良いのです。

また、大き過ぎるバックパックは、中身がスカスカになってしまいます。すると、バックパック内で荷物が動き、背中部分に不快感が伴うでしょう。場合によっては荷物が走るたび背中に当たることで、擦れたり痛みを感じたりすることもあります。


そのため、バックパックは必要十分な容量サイズで選びましょう。どのくらいの距離・時間を走り、そのために水分や補給食がどれだけ必要なのか。同じ距離・時間でもコンビニなら途中で調達できますから、持ち運ぶ量は少なくて済みます。

あるいは天候変化を考え、雨具や寒さ対策のウェアなどを入れる場合もあるでしょう。他にもスマートフォンや予備バッテリーカメラ着替えなど。旅ランのプランによって持ち物は変わります。例えば私の場合、出張中に走ることが多いため、緊急時に仕事ができるようノートパソコンを持ち運んでいます。

3)ポケットの位置で、あれこれイメージしてみる。

バックパックの多くは背部にメインの収納ポケットを持つほか、横や外側、あるいは前ベルトなどにもポケットが設けられています。どこに、どれくらいの大きさのポケットがあるか確認しましょう。

例えば水分補給時、いちいちバッグを降ろしてボトルを取るのでは面倒です。そのため、ハイドレーションシステムを利用できる、もしくは前部分にボトルを挿せるポケット付きのものがオススメです。また、サプリメントや補給食なども、できれば少し手の届く場所に入れておけると便利でしょう。メインの収納ポケットには、走り終えてから使うもの、あるいは天候変化など万が一の際に使うものだけを入れておけると快適になります。

4)やっぱり、テンションの上がるデザイン!

バックパックは機能性だけでなく、やはりデザインにもこだわってください。お気に入りのバックパックは、背負っているだけでテンションが上がります。それを見ると走り出したくなる、そんなバックパックに出会えればランニングがもっと楽しくなり、旅ランの機会が自然と増えてくるのではないでしょうか。

最近ではバックパックにも、カラフルなものが増えていきました。同じ種類でもカラーバリエーションが複数用意されているなど、選択肢は広いはずです。あるいは旅ランを続けるうちに、お気に入りのメーカーに出会えるかもしれません。前述したような機能面のポイントは外せませんが、まずは形から入ってみるのも、1つのキッカケとしてオススメです。

私はバックパックを3つ用意し使い分けるようにしています。特に冬場は着替えが嵩張るため、どうしても荷物が多くなりがち。逆に夏場は軽量で済むため、小さなバックパックでも十分です。旅行や出張の際、ランニングウェアやシューズと一緒にバックパックを入れて出かける。自分に合ったバックパックを選んで、ぜひ、そんな“旅ラン”を楽しんでみてください。

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三男一女の大家族フリーランス。中学〜大学まで陸上競技部に所属(中・高:中・長距離、大学:十種競技)。引退後はコーチとして活動。7年のブランクを経て2011年7月からランニングをスタートし、現在はトライアスロンやウルトラマラソンにも挑戦しています。

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