お家で妄想旅も。オトナの感性を刺激する「旅行記本」ランキング

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2019/05/28

ちょっとした記事やコラムで情報を仕入れられる時代とはいえ、いまだに根強い人気を誇る旅行関係の本。なかでもメジャーなスポットを見学する「観光旅行」ではなく、現地の人や厳しい環境、風習に触れる「体験」に深く切り込んでいる「旅行記本」は、ぜひ目を通しておきたい作品ばかりです。

この度、ハイブリッド型総合書店「honto」が、購入された書籍や電子書籍の販売データをもとに集計した「旅行記本ランキング」(集計期間2019年1月1日~2019年3月31日)を発表しました 。

観光ポイントを網羅したガイドブックではなく、一味違う切り口で体験した気分に浸れる「読むべき」旅行記本を、国内編・国外編の2カテゴリーで早速チェックしてみましょう。

ガイドブックではわからないディープな旅旅行記本ランキング(国内編)

第3位『東海道ふたり旅 道の文化史』/池内紀 著

歌川広重氏の『東海道五十三次』を、日本橋から実際に東海道を歩き、宿場順に現代と比べて解説している池内紀さんの『東海道ふたり旅 道の文化史』。浮世絵画を美術ではなく“社会”として眺め、文化、経済、歴史、技術、風俗など、浮かび上がってくる「日本人」の姿を研究した文化考ともいえる一冊です。

第2位『用事のない旅』/森まゆみ 著

『谷根千』の編集人として活躍し、数多くの文芸作品を上梓してきた森まゆみさんが、長い作家活動のなかから「旅」に関する文章を再収録した『用事のない旅』。

日本全国の北海道から九州まで、さまざまな場所で出会った小さな感動や驚きをまとめた紀行文集で、「ガイドブックはいらない。自分の感性にしたがって町を歩き、人と会い、食と戯れる…」というメッセージのもと、旅の達人がつづる「一人旅の流儀」に夢中になってしまいます。

第1位『ニッポン47都道府県正直観光案内』/宮田珠己 著

エッセイストで朝日新聞の書評委員でもある宮田珠己さんが、地元の人も驚く日本各地のあまり知られていないディープな観光スポットを紹介している『ニッポン47都道府県正直観光案内』。

「思う存分旅行がしたい!」とサラリーマンを退職し、行きも行ったり47都道府県のオススメを「正直に」表現し、まだまだ珍しい場所を知ることができる、読み応え抜群の一冊です。

旅行記本ランキング(国外編)

第3位『アメリカ居すわり一人旅』/群ようこ 著

「アメリカに行けば何かがある」と一人渡米した群ようこさんが書き上げた『アメリカ居すわり一人旅』。夢と貯金を全て注ぎ、旺盛な好奇心と元気さはあるものの、語学力と忍耐力が足りずに入国審査や宿泊、食事などなど…。


次々とトラブルが起きてしまうなか、それでも夢を諦めない様子があるがままに描かれた、痛快なアメリカ観察記です。

第2位 『極夜行前』/角幡唯介 著

極地旅行家の角幡唯介さんが「太陽が地平線の下に沈んで姿を見せない長い漆黒の夜」=「極夜」での体験を記した『極夜行前』。完結に三年を要し、現地で天測を学び、夏にはセイウチに襲われるというショッキングな展開も。

さらに犬との愛憎物語など、スリリングなプロセスを通じて、誰も体験したことのない「太陽を見ない生活」にいたるまでの圧倒的な実体験を、読みながら追体験することができます。

第1位 『イタリア発イタリア着』/内田洋子 著

ナポリやミラノで過ごした内田洋子さんの若きころの日々を綴った『イタリア発イタリア着』。留学した南部ナポリ、通信社の仕事を始めた北部ミラノ、リグリアの港町で出会った海の男達、古びた船の上での生活などなど。

イタリアを追いかけ、南から北、都会や辺地など、多くの視点から関わって40余年の著者が「見つけたもの」を時空を超えて回想する紀行随筆集です。「人物」×「町」をモチーフに、現地の生き生きとした情景が思い浮かびます。

読むだけで現地の情景が蘇ってくる、珠玉の旅行記本たち。これから一層、体験重視の旅行が流行ると予想されていることもあり、さらに人気は増していきそうです。持ち運び便利な電子書籍を手に、未知の世界を飛び回ってみるのはいかがでしょうか。

source:PR TIMES

image by:GaudiLa/Shutterstock.com

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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美容師・ヘアメイクを経て映画業界に転身。フリーの記者カメラマンとして国内外のレッドカーペット取材や俳優インタビューを行いながら、来日イベントの企画運営・PR、記者会見や舞台挨拶のMCなど洋画をメインに活動。現在は育児のため仕事をセーブし、ライターとして幅広いジャンルの記事を執筆中。

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