ヘミングウェイの記憶も残る。世界遺産「ハバナ旧市街」をめぐる旅
世界中から観光客が押し寄せる、カリブ海の島国キューバ。その首都・ハバナは、2019年に創立500年を迎えました。
近年はおしゃれなレストランやホテルの開店ラッシュが続き、「昔ながらの街並みをいまのうちに見ておきたい」と、観光客が急増しています。
その人気は、マヌエル・マレロ観光相が「2019年度の海外からの旅行者数は過去最高の500万人を超える見込み」と発表するほど。また中南米エリアでは比較的治安が安定しているため、日本人にも人気です。
今回は、過去に5回キューバを訪れた筆者が、ハバナ旧市街(オールド・ハバナ)の魅力をたっぷりの写真とともにお伝えします。
世界遺産にも登録された観光の中心地「ハバナ旧市街」へ
キューバは日本からの直行便がないため、カナダもしくはメキシコ経由で行くのが一般的。飛行機の所要時間は約15時間半です。
首都のハバナには、海が目の前に広がるマレコン通りや…
キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラ達の姿が見られる革命広場。
毎晩サルサの生演奏が楽しめるライブハウスなど、見どころが集中しており、数日の滞在でも楽しむことができます。
なかでもおすすめは、1982年にユネスコの世界遺産に登録された、ハバナ旧市街(オールド・ハバナ)。ここにはスペイン植民地時代の建物が多く残っています。
旧市街は、革命博物館やラム酒博物館などが集まる人気スポット。同時に、現地の人々の生活に触れられる地域でもあります。さっそく街歩きに出かけてみましょう。(写真はすべて2019年1月に撮影したものです)
スタートは、旧市街のシンボル「カピトリオ」(旧国会議事堂)へ。
カピトリオは、19世紀初めにアメリカの国会議事堂を模して作られました。1895年、キューバはスペインから独立するために立ち上がりますが、アメリカが介入し、今度はアメリカの支配下に置かれます。
その状態は、1959年のキューバ革命まで続きました。カピトリオは、アメリカに支配されていたころの象徴的な建物です。
その隣には、1837年に建てられたガルシア・ロルカ劇場があります。
劇場の向かいある「セントラル公園」(パルケ・セントラル)は、旧市街観光のスタート地点です。公園のまわりを古いアメリカ車の観光タクシーが囲んでいます。