まるで神からの贈り物。絶景に心奪われる国内の人気「湖沼・渓谷」ランキング
海のような広さを持つ場所から、深い森の中にひっそりと現れる場所まで、個性豊かなスポットが多い池や沼、湖などの水辺。
一大観光スポットとして栄えているエリアも、静けさこそが良さとなっているエリアも、水の持つパワーをたっぷりと享受できるのが魅力です。
この度、旅行プラットフォームであるトリップアドバイザーが、過去1年間に投稿された口コミから「旅好きが選ぶ!日本人に人気の湖沼・川・渓谷ランキング2020」を発表しました。
神秘的な場所が多い池や湖、渓谷のなかでも、より多くの絶賛が集まっている場所はどこなのか、早速チェックしてみましょう。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
この世のものとは思えない絶景がズラリ!
第10位 清津峡/新潟県十日町
日本三大渓谷のひとつであり、国の名勝や天然記念物にも指定されている「清津峡(きよつきょう)」。
冷えたマグマが固まって作られた「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」と呼ばれる岩が全長約12.5kmという距離に渡って断崖絶壁を形成し、その間を清津川の強い流れが走っている光景は圧巻です。
江戸時代には温泉郷も作られ、四季を通じて多くのかたが訪れる場所に。雪で幻想的な姿となる冬は例年5月ごろまでその雰囲気を残すため、秋の紅葉に混雑シーズンを迎えます。
およそ750mの歩道「清津峡渓谷トンネル」は、現代アートで彩られ写真映えスポットとしても人気を呼んでいます。
口コミでは「インスタ映え必至の名所」「絶景だし写真撮ってもキレイ」「景色が絶景だけでなく芸術性も高く感動を覚える渓谷」「最終地点は水が張られ、水に映る姿が鏡のよう」「天気も良かったので綺麗な写真が撮れました」と、絶景に加えて最先端の美術館のような要素も楽しめる点が高く評価されています。
第9位 河口湖/山梨県富士河口湖町
霊峰・富士山に隣接する「富士五湖」のひとつであり、構成資産の一部として世界文化遺産に登録されている国の名勝「河口湖」。
都心からもアクセスしやすく、春の桜や秋の紅葉をはじめ、どの時期も楽しめるのが魅力。湖面に富士山が写り込む姿と四季の移ろいの組み合わせはまさに絶景です。
富士山が美しく見えるというだけでなく、周辺は大自然を味わうロープウェイや氷穴、癒しの温泉や美術館、「富士急ハイランド」などの大人気遊園地まで、あらゆる施設が目白押し。一大観光地として、国内外問わず常に多くの人が訪れています。
口コミでは「ホテルがいいところが多く、いろいろ遊べる施設も多く何度来ても飽きません」「富士五湖で最も賑やかな湖。アクティビティや観光スポットも多い」「ゆったりと散歩ができる公園もあり、ファミリー旅行に最適」「山と湖と緑と、自然の雄大さを感じられます」と、友人やカップル、家族など、誰と来ても満喫できるスポットと人気を集めています。
第8位 大正池/長野県松本市
1915年に大噴火を起こした焼岳から生じた泥流が、梓川をせき止める形で造られた「大正池」。
澄んだ空気と静寂のなか、雄大な穂高連峰を湖面に映し出す光景が日常の忙しさやストレスを洗い流してくれる、神秘的なパワーが漂っています。
静まり返り、靄に包まれた朝の風景は幻想的な雰囲気を増し、噴火により生じたからこその湖面に姿を見せる立ち枯れの木々が自然の移ろいを物語ります。
夜は満天の星空を眺められ、邪魔するもののない大自然の中にいることを存分に実感させてくれるスポットです。
口コミでは「水面に映る山々が素晴らしく、紅葉時期で天気にも恵まれたので、さらに良い雰囲気」「『絵のような』という言葉がそのまま当てはまるような素晴らしい景色」「立ち枯れも不思議な光景」「自然の美しさがある、人工的でないほんとの美しさ」と、大自然が作り出した景観そのままの姿に賞賛の声が集まりました。
第7位 知床五湖/北海道斜里町
手つかずの大自然が保存されている世界自然遺産・知床半島を代表するエリアにあり、「知床八景」のひとつに数えられる5つの湖「知床五湖」。後ろには知床連山を臨むことができる原生林にある、日本屈指の景勝地です。
高架木道と地上遊歩道が整備されており、どこを見渡しても壮麗な絶景は見惚れてしまうばかり。
澄んだ湖面に映る周囲の景色たちを堪能できるだけでなく、エゾシカやエゾリスをはじめとした動物や野鳥たち、高山地帯でしか咲かない花々まで目にすることができます。
口コミでは「雨の中でも動物の気配がする自然」「世界遺産知床の魅力を体感できる」「木道も整備され、とても歩き易かったです」「野生のシカが目の前に飛び出してきたり、キツツキの仲間が間近にいたりと夢のような世界でした」「五湖の雄大なパノラマに感動」「とにかく素晴らしい」と、普段の生活では絶対に体験できない光景に飛び込める感動が伝えられています。
第6位 宍道湖/島根県松江市・出雲市
約1万年もの歴史を持つと言われ、神の国・出雲にまたがる日本百景のひとつ「宍道湖(しんじこ)」。
国内にある湖の中で7番目の大きさを持つ広大さで、見る角度や時間帯でさまざまな雰囲気を味わえるのが特徴です。なかでも夕暮れはとりわけ美しいと評判で、「日本の夕日百選」にも選出されています。
海水が混ざっているため淡水魚と海水魚が生息し、周辺ではおいしい魚介類を堪能することも可能。ヤマトシジミの漁獲量は国内最大級を誇り、「宍道湖七珍」と呼ばれるウナギやシラウオなど7種の魚介類は島根を代表する郷土料理です。
口コミでは「朝もやに煙る宍道湖は、水平線と空の境目がはっきりしてなく幻想的」「夕陽がとても奇麗に映える湖」「湖面と岸から遠くに見える山との対比が目に焼き付きました」「この大きさで日本で七番目とは信じがたい」「誰もが黄昏時の湖面の美しさに目を奪われること間違いなし」と、広大さと圧巻の夕陽風景へ多くの賛辞が贈られていました。