進化した令和のナポリタン。日本一に輝いた「ナポらー麺」を食べてみた
スパゲティといえば何のソースが好きですか?ミートソース、ペペロンチーノ、カルボナーラなどいくつもありますが、「ナポリタン」が好きという人も少なくないと思います。
何でも調査団が行った「パスタ・スパゲッティについてのアンケート・ランキング」では実際に、好きなソースランキングの第2位にナポリタンが挙げられるほどでした。
このナポリタン、好きなお店はありますか?あそこのお店が好き、あそこのナポリタンは絶品などと、どこかのお店を知っている人は、そのリストに加えた方がいいかもしれない名店が新たに登場しました。それが富山県氷見市にある「麺屋いく蔵(ぞう)ひみ番屋街店」です。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
日本一を獲得した絶品ナポリタン!
「ナポリタンなのにラーメン屋?」と思うかもしれませんが、ナポリタンとラーメンを融合させた同店の「氷見イワシ香る ナポらー麺」は第3回「カゴメ ナポリタンスタジアム 2021」で見事に日本一を獲得した立派なナポリタンです。
そもそも「カゴメ ナポリタンスタジアム」とは何なのでしょう?
これはケチャップでお馴染みの株式会社カゴメが、幅広い世代から愛されるナポリタンの新たな魅力を発信するために、毎年4月29日に決勝戦を実施するナポリタン日本一を決める大会です。
選考プロセスは日本国内でナポリタンを提供する飲食店からエントリーを受け付け、書類選考で地域ごとに10メニューを選抜します。
それぞれのPR動画を参考にウェブ人気投票で3メニューに絞り込み、最終体には生放送のライブ調理をして審査員に振る舞い、審査員の評価で日本一を争うのですね。
「カゴメ ナポリタンスタジアム 2021」の審査員は平野レミさんや別所哲也さんら4人。「だしが素晴らしい」「めんがアルデンテなので歯触りがすごく良かった。ラーメンとナポリタンをガツンと合わせくれた」などの評価が相次ぎ、満場一致で「氷見イワシ香る ナポらー麺」が日本一に輝きました。
「ナポらー麺」のおいしさの秘密は?
満場一致の評価で日本一に輝いた「氷見イワシ香る ナポらー麺」とは、一体どういったラーメンなのでしょうか。
ラーメンのレシピを紹介する前に、同メニューを出すラーメン屋「麺屋いく蔵(ぞう)ひみ番屋街店」についてご紹介していきます。
同店のある「ひみ番屋街」とは、能登半島の根元にある富山県西部の氷見漁港に隣接した道の駅にあります。
「寒ブリ」で有名なブリを始め各種の海産物が新鮮な状態で食べられる商業施設として、富山県内でも屈指の観光客数を誇ります。
そのフードコートの一角に店を構えるラーメン屋が、麺屋いく蔵ひみ番屋街店。
国内産・富山県産はもちろん、氷見産の食材にこだわったラーメン屋で、オーソドックスなラーメンに加えて「氷見牛しゃぶしゃぶラーメン」「わたりがにのみそラーメン」「タージ黒カリーラーメン」など個性的なメニューも充実しています。
その豊富なラインアップのなかに新感覚の「氷見イワシ香る ナポらー麺」があり、同メニューがグランプリを獲得しました。
「氷見イワシ香る ナポらー麺」は、審査員の別所哲也さんが「だしが素晴らしい」と評価するように、料亭のような手順で本格的にだしを取っています。
大量の昆布と氷見産のカタクチイワシを一晩水につけ、翌日になってから火を点けて、あくを繰り返し取り除きます。昆布とカタクチイワシを取り出した後はサバ節・宗田節で再度だしを取り、花ガツオで香りをプラス。
一方で自家製ネギ油を使っていためたタマネギ、ピーマン、自家製トロチャーシュー、メンマに、自家製のたれ・油・トマトソース・トマトケチャップを加え、煮詰めてトマト味のソースをつくります。
そのソースと先ほどのだし汁を合体させ、氷見のワイナリーがつくる辛口シードルを加えてスープを完成させます。
北海道産の小麦に氷見産ハトムギを練り込んだ麺をアルデンテの状態でゆで上げスープに入れたら、最後は自家製トロチャーシューを大胆に乗せて出来上がりです。
これだけ手間をかけた料理でありながら値段は850円(税込)。ちょっと驚きですよね。