進化した令和のナポリタン。日本一に輝いた「ナポらー麺」を食べてみた
アルデンテの食感と生麺らしい舌触り
実際に筆者も同店に出かけて「氷見イワシ香る ナポらー麺」を食べてみました。
フードコートなので自分で席にラーメンを持ち運びますが、その間にもトッピングのピーマンのにおいが立ち上ってきます。太陽をたっぷりと浴びた健康的なピーマンの香りです。
席に着き何枚か写真を撮ります。見た目の汁はトマトスープそのもの。口にする前はラーメンをベースにしたナポリタン風のラーメンを想像していましたが、実際に口に運ぶとびっくりです。
予想に反してトマトの酸味がしっかりと感じられる、正真正銘のナポリタンの味わいでした。
しかし同時に単純なナポリタンの味で終わっているわけでもありません。スープにはだし汁のうま味と塩味、甘味がしっかりと感じられます。
辛口シードルの切れや果菜のフルーティーさもさることながら、単純なラーメンでは間違いなくないのですが単調なナポリタンでもない、絶妙な立ち位置を実現したつくり手の創意工夫に敬意を表したくなりました。
つや感のある麺は、細麺です。パスタのなかでも細いカッペリーニといった感じ。その細麺をアルデンテの食感でゆで上げているので、生麺らしいコシがスープと絡み合っていました。
ツルっと口にすすった後、麺をかむほどに甘味が感じられます。この奥深い甘味は、麺の原材料である小麦粉から来ているのだと思われます。
トマトの酸味とだし汁のうま味、さらに麺の甘味が絶妙にマッチして見事な一体感を演出していました。
どんぶりも大きく麺の量もたっぷりとしています。どんぶりからはみ出すチャーシューのインパクトも十分。見た目にはパンチ力がありますが、聞けばヘルシー志向の若い女性にも人気なのだとか。
ひみ番屋街は「足湯」もあり、景観も良くデートスポットとして適していますので、カップルで食べるランチにもおすすめです。
ただしデートで食べる場合、汁の飛散が気になるかもしれません。特に淡い色の洋服は心配です。
そこはエスコートするかたがさりげなく紙のエプロンでも用意しておくと、デート相手からの評価もぐっと高まるに違いありませんね。
新型コロナウイルス感染症が落ち着き富山に自由に旅行ができるようになったら、ぜひ訪れて食べてみてください。近隣に暮らす人はテイクアウトも可能ですので、試すチャンスは十分にありますよ。
- 麺屋いく蔵
- 富山県氷見市北大町 25-5 ひみ番屋街
- 「氷見イワシ香る ナポらー麺」850円
- 参考:何でも調査団「パスタ・スパゲッティについてのアンケート・ランキング」,カゴメニュースリリース(PDF)
- image by:Masayoshi Sakamoto
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