旅のプロがおすすめしたい、あえて「ボーイング787」を選んで乗る理由

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2022/07/22

世界最大の航空機メーカー、アメリカのボーイング社が手掛ける最新鋭の旅客機「787」型機。

日本でも、ANA(全日空)やJAL(日本航空)などが数多く運航し、近年は両社ともに国内線および国際線で主力機のひとつです。

アメリカ・ユナイテッド航空の「787-8」image by:シカマアキ

旅客機は、使用機材によって乗り心地が異なります。古い機体を好む人もいるものの、新しい飛行機のほうがいろいろな面で快適です。

特に「ボーイング787」は、これまでの中型機と比べると「天井が高くて開放感がある」「LEDライトを使用した照明」「大きな窓に電子シェード」「客室内の気圧調整で湿度が快適」など、新しい技術が多く取り入れられています。

搭乗する便を決める際、あえて「ボーイング787」を選んで乗るのがおすすめ。旅のプロがその理由を伝授します。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

新しい787、美しい翼や機内にも最新技術が次々装備

各地の空港で見られる「ボーイング787」image by:シカマアキ

「ボーイング787」の良さ、まずなにもかも新しいことです。世界で最初に旅客機として運用開始したのが、ローンチカスタマーとなったANAで、2011年10月26日でした。

それから10年あまり経ったものの、その後にも次々導入して現在、国内線と国際線を合わせて70機以上保有しています(2022年6月時点)。

ANAの「787-8」(国際線仕様)image by:シカマアキ

「ボーイング787」は、機体外観、主翼、垂直尾翼など、外から見ても他の機材よりも曲線的なデザインが目を引きます。エンジンカバーがギザギザなのも特徴のひとつ(同じく最新鋭のボーイング747-8なども同様)。

そして、機内に入ると、天井が高くて開放感があり、圧迫感がありません。機内の照明にはLEDライトが採用され、四季折々のカラフルな色やレインボーカラーで色合いが調整されることも。


ANAの787機内(国内線仕様)image by:シカマアキ

座席の上にある物入れ(オーバーヘッドビン)も他の機材より広く、機内持ち込み可能なスーツケースも余裕で入ります。ハンドルが引いて開くだけでなく、押しても開くユニバーサルデザインとなっています。

「まるで加湿器」の機内、長距離線ほど787がいい

「ボーイング787」は、いわゆる「加湿機能付き」といわれる飛行機です。機内の湿度を従来機よりも20%ほど高く上げられ、地上との気圧差を少なくする機能を設置。

上空ほど気圧が上がると乾燥します。例えば、国際線の長距離線で、肌が乾燥したり、せき込んだりして、困った経験がある人もいるでしょう。機内でキャンディが無料で配布されるのは、実はこれが理由のひとつです。

JALの国際線「787-9」機内image by:シカマアキ

実際、「ボーイング787」でアメリカ本土やヨーロッパなどの国際線長距離線に乗ると、まるで加湿器のような機内が体験できます。

筆者が「ボーイング777」や「ボーリング747」など、他の大型機に乗ったときと比べると、肌の乾燥具合がまったく違い、耳抜きに苦労することもなく、身体への負担も小さいような気がしました。長い時間のフライトほど肌にやさしい飛行機だと、毎回実感させられます。

また、同機はエンジン音がとても静か。外にいて聞こえてくるエンジン音が騒がしくないのに気づきますが、機内にいても静かです。

機窓から見た787の主翼image by:シカマアキ

「ボーイング787」は従来機に比べ、燃料効率(燃費)が約20~25%も向上しています。貨物スペースも増えたため、旅客とともに貨物も多く運べるのも特徴です。

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