都内の絶景スポット。梅雨に咲き誇る「皇居東御苑」の花菖蒲
多くのビル群のグレーと、雨模様が多くなることで空も灰色のときが増え、どんよりとした色合いの風景になりがちな梅雨時期の東京。そんななか、彩りを添えてくれるのがこの季節に見ごろを迎えて咲く花々です。
今回ご紹介するのは、四季を通じてさまざまな自然の色を見せてくれる「皇居東御苑」。梅雨時期にも多くの花が美しく「花菖蒲(ハナショウブ)」が咲く、同所の見ごろの時期やアクセス情報などもご一緒に魅力をご紹介します。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
江戸時代の空気を今に伝える見事な庭園「皇居東御苑」
皇居の東側に広がる、約21ヘクタールの庭園の「皇居東御苑」。江戸時代には江戸城の中心地だった場所で、将軍の住む本丸御殿や天守閣があったという、由緒正しき東京の中心地です。
国の特別史跡にも指定されている東御苑ですが、宮内庁の管轄下で一般公開されているため、素晴らしい庭園などを楽しめることもあり、年間を通じて人気の憩いの場所。
入場するために通る門は大手門、北桔橋門、平川門の3カ所があり、どれも江戸時代そのままの姿を色濃く残しています。シンボルとなる江戸城本丸以外にも多くの形跡が残されており、庭園やお堀、茶屋などを巡るだけで、江戸時代にタイムトリップしたような気持ちに。
春は多くの桜、夏は美しい緑、秋は紅葉、冬の雪景色まで、雰囲気たっぷりに味わえる東御苑ですが、その数なんと約84種、約3,000株もの花菖蒲を見ることができる梅雨時期も見逃せない時期のひとつです。
絶景広がる「皇居東御苑」の見どころは?
紫色を中心に、色とりどりの鮮やかな姿を見せてくれる花菖蒲は、皇居東御苑の「二の丸庭園」を中心に咲いています。毎年6月上旬~中旬に見ごろを迎える花たちの開花状況は、宮内庁の皇居東御苑公式ホームページで知ることができますよ。
ゆったりと歩いてめぐることのできる花菖蒲の庭園は水場や高低差のある造りで、さまざまな角度から写真を撮るのも楽しめます。花菖蒲と共にアヤメや紫陽花(アジサイ)も咲いているため、併せて楽しむのもおすすめです。
整えられた庭園の緑と共に見事な花を咲かせている姿は、まさに皇居の花たちといった佇まい。風格のある日本らしさにあふれた光景は、いつまでも眺めたくなる美しさです。
絶景を見るためのベスト季節・時間帯やアクセス方法は?
例年の見ごろ:6月上旬〜下旬
花菖蒲が見ごろを迎える例年6月上旬〜下旬が、皇居東御苑訪問のベスト季節。雨の多い時期でもありますが、入場無料でアクセスもしやすい場所でもあるため、晴れた日を狙って訪れてみると、より一層美しい庭園が楽しめます。
開園時間は午前9時~午後5時までとなり、最終入場時間が午後4時半となるため注意が必要です。月曜と金曜は休園日となりますが、国民の祝日は開園されるのも魅力的。休園日に開園となった場合は、翌日が閉園となります。ただし、皇居だけに天皇誕生日はどんな場合も休園となるため、こちらもご注意を。
敷地が広いこともあり、早めの時間からたっぷりと時間を取って、日本庭園のお散歩タイムをのんびりと優雅に過ごすのが良さそうですね。
おすすめのアクセス方法
皇居東御苑へのアクセスは、地下鉄・大手町駅から徒歩約5分ほど。または千代田線・二重橋前駅からは徒歩で約10分、東西線・竹橋駅からは徒歩5分、JR東京駅からも徒歩で約15分ほどで到着することができます。
大手町駅からは皇居東御苑の一番正面となる大手門、竹橋駅からは平川門・北桔橋門へアクセスしやすい場所です。車でアクセスの際は北の丸駐車場(有料)が利用可能ですが、見ごろの時期は混雑が予想されるため、公共交通機関の使用がおすすめ。
東京のど真ん中で、江戸の空気を現代に伝える皇居東御苑の二の丸庭園。美しく咲く花菖蒲や紫陽花などの梅雨の花々を眺めに、出かけてみてはいかがでしょうか。
- 皇居東御苑
- 東京都千代田区千代田1-1
- 03-3213-1111
- 大手町/東京
- 入場無料
- 定休日:月曜/金曜 ※天皇誕生日以外の「国民の祝日等の休日」は開園/月曜に休日公開した場合は火曜休園
- 宮内庁ホームページ
- image by:Picturesque Japan/Shutterstock.com
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