フランス人美女と初めて過ごす聖なる夜。高まったときに彼女が発した言葉は…
街はクリスマスムード一色。夜が近づくにつれ、肩を寄せ合いながら歩くカップルが目に止まります。
会社を出て有楽町へ向かうには、どうしてもイルミネーションがある広場を通らないといけません。
恋人がいるときに見るイルミネーションと、ひとりの時にどうしても目に入るイルミネーション。輝きは同じなのに、どうしてこうもテンションが変わるのか…そんなことを考えながら先輩たちが待つ居酒屋に急ぐのでした。
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これは以前職場が一緒だった先輩社員の悟志さん(仮名)から聞いた話。
来月にはクリスマスかぁ、なんて話題に上がった飲み会の席で、「実はさ…」と流れで話し出した過去の恋愛話にこんな心が揺さぶられるなんて、そのときはまだ知らなかったのです。
今回のお話の舞台はフランス・パリ。今は都内で働く日本人男性が、あの日はフランス人美女とどのようにクリスマスの一夜を過ごしたのでしょうか…。
先輩社員・悟志(以下、悟志):日比谷で働く30代の不動産営業。物腰が柔らかくてちょっと頼りないけど取引先から好かれるタイプ。独身。
編集部Y(以下、編Y):当時は同じ不動産会社の総務部社員。二次元が大好きで、恋愛バイブルは『スクールランブル』。
冬になると思い出す。甘いケーキと甘い恋の記憶
悟志:実はさ、俺学生時代「パティシエ」目指してたんだよね。
編Y:パティシエ!?不動産とまったく関係ないですね。パティシエのなんたるかは『アンティーク〜西洋骨董洋菓子店〜』で履修済です。
悟志:いや、あんなイケメンばっかり出る作品で想像しないで?まあ確かにフランス人は美男美女ばっかだったけどさ。
編Y:え、フランスで働いてたんですか?
悟志:そうそう。19歳のときにお菓子作りの専門学校に通っててさ、秋〜冬頃フランスに留学してたんだよ。留学中はパリのパティスリーで働いてさ。大変だったけど毎日楽しかった。
編Y:ふえ〜!いや、こういう話新鮮でおもしろいです。普段取引先からもらうお手土産の話ばっか話してますしね。
悟志:だって俺”パティシエ”だから。
編Y:…確かに!!悟志さんやけにスイーツ詳しいよね、って総務で話題になってたんですが合点がいきました。
悟志:待って、それなんか悪口含んでない?
編Y:あ…へへ。まあそんなことより、やっぱフランスの女の子ってかわいいですか?フランス人の彼女できましたか?『ロウきゅーぶ!』のミミちゃんはいましたか?
悟志:おい(笑)でもまあ、その話をしようと思って。ミミちゃんは知らん。
同じ職場で働く彼女に次第に惹かれていき…
悟志:その働いてたパティスリーにさ、パリ在住で21歳のフランス人の女の子がいたの。「ルイーズ」っていう名前なんだけど、まあめちゃくちゃかわいくてさ。
編Y:ほう。
悟志:最初は職場の人たちのフランス語の話すペースが早くて、半分くらいしか聞き取れなくて。「なんで完璧に話せるようになるまで勉強してこなかったの?」って突き放されたりしてさ。文化や食事の違いとかもあるし、とにかくフランスの生活に全然馴染めなかったんだよ。
編Y:日本語しか話せないわたしにとっては恐怖しかない…。
悟志:でもそんなん自分の実力不足だからさ。はじめはみんなもゆっくり話してくれたりしたけど、仕事中はそんなこと言ってられないから。さらに焦ってさ。でも、そんなときにも変わらずルイーズは優しかったんだよ。
編Y:待って。もう好きになっちゃいます。
悟志:好きになっちゃうでしょ?(笑)逆にルイーズは日本語がまったく話せないから、俺の下手くそなフランス語にゆっくり耳を傾けて、何を伝えたいのか親身になって話聞いてくれてさ。はじめは留学マジックかなとか思ったけど、そんなことないわって。
編Y:ルイーズ〜〜〜!!!
悟志:2人で話す時間が増えて、どんどんなかよくなって。なにかお礼がしたくて食事に誘ったの。現地のお店とか、もちろん彼女のほうが詳しかったから、選んでもらっちゃったんだけどさ。
編Y:お店選びくらい、がんばってくださいよ…!
悟志:すいません(笑)