下北沢らしさがここに。看板はクリーニング屋、中身はスパイス料理店
営業時間が18:00〜2:00というhishimoは、時間帯によって客層もいろいろと変わります。
早い時間は数人のグループで訪れる人が多く、そのほとんどが名物でもあるパクチー料理目当て。中にはパクチーが苦手なので克服しに来たという変わったお客さんもいるのだとか。
男性と女性では圧倒的に女性客のほうが多いというのは、意外というかやはりというか。遅い時間になればなるほどひとりでやって来るジモトのお客さんが増えるそうです。
ひとり客が多いというのは、この店のカウンター席の居心地のよさを見れば納得。お店にとってカウンター席というのは重要で、そこに座っていると中で働くスタッフの方々の様子がよく見えるし、スタッフとお客さんはもちろん、自然とお客さん同士の交流も生まれる場所だから。
hishimoでは、店に遊びに来るお客さん同士が友達になったり、何らかの形で仕事に結びついたりするケースも珍しくないそう。
また、元クリーニング屋なのでさほど大きいわけではないのに、現在在籍するスタッフが10名もいると聞いてちょっと驚きです。
メインスタッフに加え、OLと兼業で時々働くスタッフや、本職はスタイリストで空き時間に働くスタッフ、就活中の人、地方から出てきて友達を作りたいから働く人など、それぞれにここで働く理由にはストーリーがあり、それもとってもユニーク。
「hishimoが自分がやりたいことを実現できる場所であって欲しい」と言う菱川さんの言葉どおり、スタッフもお客さんもここに集まる人々にとってどうやらhishimoは特別な居場所であるようです。
シモキタに根付く「デジタルな時代のアナログ文化」
個性的なお店が多い一番街の魅力について菱川さんに尋ねると、「誰がやっているか一目瞭然でわかるところですね。一番街のお店は、このデジタルな時代にみんないい意味でとってもアナログ」との答えが。
花屋なのにワインを飲ませてくれる店、ソウルミュージック好きはヨダレもの東京イチレコードを所有するディープなソウルバー、チーズケーキが絶品の老舗珈琲屋、自然派ワインが揃うイタリアンバール、わざわざ神田から越してきた古本屋さん…など。
文字にするだけでそのバラエティーに富んだ店構えが伝わると思いますが、実際に新旧かかわらずユニークなお店が軒を連ねる一番街。みなさんもそれぞれにきっと気に入るお店が見つかると思います。
ちなみに、hishimoでは現在3代目料理長を募集中なので、我こそは!と思う人はぜひ手をあげてみてはどうでしょう。
住所:東京都世田谷区北沢3-26-1 ハイムフランス 1F フランス社内
電話番号:03-6324-5077
- image by:小林繭
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