どうせなら大阪人をビックリさせよ…獅子殿を巨大化「難波八阪神社」
勝負運がつくと人気のお守り!
また社務所では、獅子殿が描かれたお守りは「健康」「本厄除」「縁結び」「学業成就」「安産」などの他、「勝ち」「合格」「就職」「商売繁盛」といったものも目に留まります。
大きな口で勝利を呼び、邪気を飲みこみ勝運(商運)を招くと言った事から、受験生や就活中の学生、またスポーツ選手などから難波八阪神社のお守りは人気があります。このパワースポットのご利益を肌身離さず持っておきたいと言う人が多いのでしょう。
また他にも獅子頭守やランドセル守といったタイプのものもあるので、子供さんにはちょうど良さそうですね。
ひっそりと佇む篠山神社が今に伝える感動の実話
境内の隅っこには、ひっそりと佇む様に篠山神社があります。
ここは篠山十兵衛景義(1755~1818年)をお祀りしています。この篠山十兵衛という人物について知っている人は少ないと思いますが、是非、知っておきたい心温まる凄い人物。一言で言えば、江戸時代にこの地で人々の生活を守り抜いた名代官です。
例えば、難波と木津周辺は野菜類の栽培が盛んでしたが、野菜の売買は天満青物市場が独占していました。生活にも大きく関わり、村人の中では不平不満が高まっていました。
そこで彼は木津村での市場開設に尽力し1810年に開設許可を獲得します。これが大阪の台所として知られる大阪木津卸売市場の礎となり、彼の功績の代表例と言えるでしょう。
他にも住民の生活安定や福祉増進に力を入れ、淀川の治水、物価の安定化、夫婦喧嘩の仲裁まで心を配ったそうです。その誠実で謙虚な人柄に村人は感激し、篠山十兵衛景義が佐渡に赴くことになった際には留任嘆願書を老中に提出したと言う。
大阪を離れる時に別れを惜しんだ村人達は報恩の気持ちを込め、十兵衛を生きたまま神として祀ったのが、この篠山神社です。
境内には戦艦陸奥の記念碑も必見
また境内には「戦艦陸奥主砲抑気具記念碑」があります。これは沈没し海底から引き揚げられた戦艦陸奥の主砲八門の砲口蓋。太平洋戦争において戦艦と運命を共にした1021名の将兵の魂を慰霊し永遠の平和を祈るものとして安置されています。
大阪観光と言えば、ユニーバーサルスタジオや空中庭園、また道頓堀などが有名ですが、この巨大な獅子殿のある難波八阪神社もまた大阪観光の大きな目玉と言えるでしょう。
「どうせなら大阪人がビックリするようなものに」そんな発想から造営された巨大な獅子殿こそ大阪らしい。
しかも勝負を祈願すると、いい結果に恵まれる事が多いと言う。観光としてだけでなく、運気を上げたい時に、ぜひ足を運んでみては如何でしょうか。
住所:大阪府大阪市浪速区元町2丁目9-19
最寄駅:ナンバ駅より約6分/大国町駅より約7分
Tel:06-6641-1149
公式サイト
- image by:Hiroshi Yamazaki
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