オムレツでまさかの町おこし。なぜ和歌山「はしもとオムレツ」は成功できたか

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2018/04/04

市民が新メニューを開発

取材を通じ、ひとことでオムレツと言ってもこれほど多様化するのだと感心させられました。シンプルな料理ゆえの奥深さなのでしょう。橋本市役所の梅本さんは、この3年間を、こう振り返ります。

梅本「はじめは市長が全国に橋本市をPRするプロジェクトの一環でした。しかし月日を重ねるに従い、地元の人たちが『我が町に自慢できる“ブランドのたまご”があったのか』と街を再評価してゆく動きも現れはじめたんです」

そういった潮流を受け、外向きなアピールだけではなく住民間での活性化をはかろうと、2月25日に開催された第二回「和歌山はしもとオムレツコンテスト」では、市民が描いた理想のオムレツのイラストをプロ調理人が実際に仕上げるあなたの夢を叶えます部門を新設。小中学生部門では小学2年生の阿瀬一花さん(8歳)が描いたメロンまるごと1個を使う大胆な「メロンオムレツ」が優秀賞に輝くなど、オムレツの新たな可能性が市民によって引き出されようとしています。

小学生の阿瀬一花さんが考案した「メロンオムレツ」を「ココット」の中岡さんが実現
カスタードクリームを包んだオムレツがシロップに漬けられている。原価7000円というまさに夢のオムレツ

このように橋本市にしかない、ひと皮むけた、いや、ひと殻むけたオムレツを、皆さんも食べに訪れてみてはいかがですか。

オムレツの街「はしもと」

http://www.gnavi.co.jp/site/hashimotocity/

  • source:オムレツの街「はしもと」
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
  • ※文中の一部路線名に誤りがありましたので修正いたしました。
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京都在住の放送作家兼フリーライター。街歩きと路上観察をライフワークとし、街で撮ったヘンな看板などを集めた関西版VOW三部作(宝島社)を上梓。新刊は『恐怖電視台』(竹書房)『ジワジワ来る関西』(扶桑社)。テレビは『LIFE夢のカタチ』(朝日放送)『京都浪漫』(KB京都/BS11)『おとなの秘密基地』(テレビ愛知)に参加。まぐまぐにて「まぬけもの中毒」というメールマガジンをほぼ日刊で発行している(購読無料)。

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