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京都市内から30分ですぐ絶景。子連れで行ける週末「プチ登山」が人気

TRiP EDiTOR編集部 n
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2018/05/23
源義経の供養塔。幼年の牛若丸は鞍馬寺で修行をしたと言われている

『枕草子』で清少納言が「近うて遠きもの鞍馬の九十九折の道」と記した鞍馬寺の参道は、左右に何度も曲がりながら少しずつ本殿へ近づいていきます。途中には、由緒正しい史跡の数々が観光ポイントとして整備されており、詳しい説明の看板が一つ一つに設置されています。看板を読みながら進むとほどよく休憩ができ、無理せずに上へ進んでいくことができます。

麓で買い物をすると荷物が重くなるので買ってはいけない、とわかっていたはずなのに、つい麓で買い物をしてしまいました。ケーブルカー乗り場で、鞍馬寺の尊天信仰について興味が湧いて、解説の書籍を購入しました。帰りは反対側に下りるので、今買わないと買えないと思ったためです。

鞍馬山の独特の信仰「鞍馬弘教」とは、古神道や陰陽道、修験道などの山岳信仰の多種多様な教義を広くまとめ上げたものです。鞍馬弘教は宇宙の大霊「尊天」を本尊と信じるもので、それを尊天信仰と言います。尊天とは、生きとし生けるものの源である宇宙エネルギー、真理そのもので、神仏の区別を超えた森羅万象とされています。その宇宙エネルギーは「愛」と「光」と「力」の3つとなってあらわれ、愛は月に代表される水の気、光は太陽から放たれる気、力は母なる大地として表現され、それぞれのエネルギーの顕現したものを、愛のエネルギー千手観世音菩薩(月輪の精霊)、光のエネルギー毘沙門天王(太陽の精霊)、力のエネルギー護法魔王尊(大地の霊王)の姿で奉っているのだそうです。

鞍馬寺の本尊の大宇宙エネルギーの3形態(愛・光・力)の像。現代アートですね

スピリチュアル色強めの鞍馬寺ですが、ほっこりするフォトジェニックシーンもたくさんありましたよ。

天狗様が歓迎してくださってるようです
流れるような造形が美しい
光に透ける、結びみくじ

本格的に登り始めてまず気づかされるのが、登山(参拝)客の客層です。大文字山とちがい、小さなお子さんやペット連れの方などはまず見当たりません。大文字山では高齢者はわりと単独登山されていましたが、鞍馬山ではご高齢の方はグループで登られる方が多く、逆に、大文字山では若い人はグループかカップルが多めでしたが、鞍馬山では単独で登る女性が多いな、と感じました。近年パワースポットとして注目されるようになった鞍馬寺が、スピリチュアル好きの女性に人気だからなのでしょう。大文字山とは違い、道すがら「こんにちは」と声をかける人は皆無で、どなたも山と対話し、尊天のエネルギーを感じとろうとしているようでした。

大昔から山岳宗教の道場となってきた鞍馬山。現代になってもなお、心を磨きたいと願う人々を引きつけてやまない山のようです。

神秘的な山そのものの生命を感じます。

いよいよ本殿に近づいてきました。かなり息が上がってきました。辛いです。


先ほどは虎でしたが、今度は

本殿に到着すると、階段まで続く長蛇の列に驚かされました。

鞍馬寺は、本殿金堂前にある六角形の金剛床(ストーンサークル)に立つと強いパワーを受けることができると言われているため、参拝客はその順番待ちをしているのでした。感受性の鋭い人はここであまりのパワーに気を失いそうになることもあるとか。1回に1人、それもじっくり時間をかけて宇宙エネルギーを体感されるので、この行列を待っているとケーブルカー帰りの人は帰りの最終便がなくなるかもしれませんから、くれぐれもご注意ください。

この行列に並ぶのは諦めて、山の先へ進むために本殿の左へ歩みを進めます。

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