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TRiP EDiTOR編集部
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2018/05/23

木の根はう奥の院への山道を行く

この先は「奥の院」別名「魔王殿」と呼ばれるを目指します。魔王殿こそ、650万年前に魔王尊が金星から降り立ったと言われるその場所です。一体、どれほどのパワーを秘めた場所なのでしょうか。その場所を直に感じてみたくて、奥へ奥へと進んでいきます。

次第に道が狭まり、山道になってきました。上り坂も次第にきつく険しくなります。

「義経息継ぎの水」というスポットを発見。義経公すらも休憩したと聞いて少しホッとしました。

標識を過ぎてしばらく行くと、ようやく下り坂に。奥の院は、貴船神社のある西側付近にあるためです。「すぐ奥の院」とありますが、初心者に言わせていただければそんなにすぐでもなかったです。

※この「すぐ」という表記は「まっすぐ(直進)」の意味だと、読者の方に教えていただきました。

山道の両脇には、あちこちに巨大な倒木が見られます。2017年秋の台風の被害で、多くの木が倒れたため、奥の院への山道は一時閉鎖されていたのですが、地道な整備作業のおかげでまた通れるようになりました。ありがたいことです。

整備されているとは言っても、木の根がびっしりと生えた山道です。足元には常に注意しましょう。

ようやく奥の院に到着しました。本殿とは違い、人はそう多くありません。そのため、森の静けさのなかでゆっくりと参拝できます。
奥の院こそが、鞍馬寺の御本尊のひとり「護法魔王尊(サナト・クマラ)」が、650万年前金星から地球に降り立った場所と言われています。

魔王尊の体は通常の人間とは元素が異なり、その年齢は16歳のまま、年をとることのない永遠の存在とも言い伝えられています(サナト・クマラはサンスクリット語で「永遠の若者」の意、ウィキペディアより抜粋)。


ちなみに、この不思議な言い伝えのある鞍馬寺では、この時期に「五月満月祭ウエサク祭)」という不思議なお祭りが開催されます(今年2018年は満月の5月29日(火)19時から)。参拝客たちのローソクの灯明の中で執り行われる暗闇のなかの儀式はたいへん神秘的だと、近年参加者が増加しているそうです。興味を持たれた方は、チェックしてみてくださいね。

観光地情報

参拝がてら少し休憩したら奥の院を後にし、さらに急坂を下っていきます。次は、貴船神社へ抜ける麓のゴール「西門」を目指します。大変勾配が激しいので、ロープや鉄製の手すりが取り付けられており、これをしっかり握っての下りとなります。

上りでかなり疲労したため、膝がガクガクしてつい早足になるのですが、そうすると余計に膝に衝撃がくるため手すりを握りしめてそろそろと下り、ようやく西門に到着しました。鞍馬山は西門側から登ることもできますが、いきなり急な上り坂になってしまいますので、華やかな階段で始まる鞍馬寺からのルートのほうがオススメです。

出口(西門)が見えてきました!せせらぎの音が耳に届きます
異世界と現実の架け橋のように感じました

貴船神社は古くから水の神様として知られており、縁結びのご利益があることで若い女性にも人気のスポット。その横を流れる貴船川の「川床」も有名です。貴船川のきれいな水の豊かな流れとひんやり冷やされた空気を吸い込み、山登りの疲れが少しだけ楽になりました。

この季節はまだお客さんがまばらな川床の様子
旅館や食事処、土産ショップが立ち並びます

西門から叡山電車の貴船駅・バス停「貴船口」までは、なだらかな下りで徒歩約30分です。シャトルバスが出ていますので疲れた方はそれを利用しましょう。

これで、鞍馬寺開運登山コースが終了しました。奥の院ですこし休憩しましたが、それでもまだ15時半くらいでした。自然豊かなうえに強力なパワースポットであるという豪華なコースで、心も体も満タンにエナジーチャージできたように思います。とはいえ、本殿の大混雑には驚かされました。聞いていた以上の人気です。きちんとストーンサークル内に立ってお祈りされたい方は、1時間くらい時間に余裕をもって行かれることをオススメします。

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