日本にもこんなところがあったのか!外国人も驚く「上高地」の美しさ
河童橋から明神橋、明神池へ
バスを降りた瞬間、「日本にもこんなところがあったのか!」と目の前の景色に思わずテンションが上がってしまう、上高地のランドマーク「河童橋」からの眺めは、初めて訪れる人々に大きな感動を与えてくれます。
そこに広がるのは、写真や映像で見たスイスのアルプスの山々を思わせる風景。繊細で輝かしい山々の色彩を目の前にして、ここが日本であることを忘れさせてくれます。
上高地を訪れるまでは、なぜわざわざ日本の山をして“南アルプス”や“北アルプス”などとアルプス呼ばわりするのか理解できませんでしたが、この景色を目にして「これは日本のアルプスだ!」と叫ばずにはいられないと納得しました。
神々しいほどの光を放つ自然の色彩を見れば「神の降り立つ地(神降地)」とも称される所以がよくわかると思います。まさに、百聞は一見にしかず、です。
そのまま、梓川左岸沿いを歩くこと約60分、距離にして約3kmほど先に架かるのが「明神橋」。橋を渡った先にある、ひょうたん型で一の池と二の池に別れる「明神池」(拝観料300円)は、池畔にある穂高神社奥宮の神域となっており、目の前の明神岳からの伏流水により透き通った色が特徴です。
明神池を拝観した後は、梓川右岸の散策路を通って、再び河童橋方面へと戻ります。今度は先ほどと反対の対岸の道を歩いて戻るため、また違った風景を楽しみながら歩くことができます。
再びの河童橋から自然研究路を抜けて大正池へ
約60分の道のりを歩いて河童橋まで戻ったら、そのまま梓川右岸の道を約20分、距離にして1kmほど進むと、先ほどご紹介したウォルータ・ウェストン師の功績を讃えた記念碑にたどりつきます。さらに梓川に架かる「穂高橋」と「田代橋」の2つの橋を渡り、板張りの道「自然研究路」を歩いて、ウェストン碑から50分ほど歩いた先の「大正池」へ。
この池は、大正4(1915)年の焼岳の大噴火によってせき止められてできた池。穂高連峰や焼岳、枯れ木が湖面に映る風景は、上高地を象徴する景色となっています。
大正池の絶景を楽しんだあとは、大正池から上高地バスターミナルまでシャトルバスが運行していますので、体力に自信がない方や長い散策に疲れた方も、スタート地点のバスターミナルまで簡単に戻ることができます。
以上が、上高地の散策モデルコースの一例です。
バスターミナル → 河童橋 → 明神橋 → 明神池 → 河童橋 → 自然研究路 → 大正池 →(シャトルバス使用) バスターミナル
このコースで、約4時間の上高地ウォーキングを楽しむことができます。