別府より草津温泉行こうぜ。ライバルに恩返しした「別府温泉」の実力
先月SNS界隈を賑わせた、こちらの挑戦的なキャンペーンをご存知でしょうか?
「今は、別府行くより、草津行こうぜ。」
という広告。一瞬草津が出した挑戦的な広告かと思ってよくみたら、実は別府が出してて「どういうこと?」となり、最後しっかり「なるほど、良いな…」と思わせる。
草津に興味持たせながら自分たちのPRもできてるのすごい。#草津へ行こう pic.twitter.com/JbYgPNhj9h
— Azusa Takeuchi (@by_azsa) 2018年2月21日
そう、これは大分県の別府温泉側がライバルの草津温泉を応援するためにあえて出したキャンペーンなのです。
現在は白根山の噴火で客足が遠のく草津温泉のために「今は、別府行くより草津行こうぜ!」というもの。太っ腹さにおいても日本一と言えるのではないでしょうか。
時代の空気を読んだPR
温泉大国・大分県は、動画やSNSを使ったプロモーションが群を抜いていて、いつもその手法やセンスに感心させられます。
温泉の湯船でシンクロを披露する、シンフロのユニークなプロモーション動画が話題になったのを覚えている人も多いと思いますが、このシンフロ動画は2015年の第1弾があまりにも好評を博したため、2016年10月には第2弾が、2017年7月には特別編として第3弾が公開されるほどの人気っぷり。
また、2016年4月の熊本・大分地震の際には湯布院や別府の温泉街にも大きな被害がありましたが、このときの様々な応援支援に対して2017年には「別府の恩返し」と題し、全国の一般家庭や施設に別府温泉の湯を無料で届けるというサンキュープロモーションを行っています。
大分というと「湯布院」の華やかなイメージに別府温泉は二の次にされがちな印象があるのですが、せっかく大分に行ったなら別府温泉をスルーしてしまうのはもったいない!
源泉数、湧出量ともに日本一を誇るこの温泉には、数にするとなんと100以上の温泉があることをご存知でしょうか。
ちなみに湧き出る温泉の8割が何にも活用されずにそのまま海へと還っていくという(なんともったいない!)。今回はそんな別府温泉についてもっと詳しく紹介しようと思います。