ついに解禁。観光客立入禁止になった美しすぎる離島「ボラカイ島」
厳しい「閉鎖」は、ボラカイ島を守るため
「閉鎖」と聞くと、何か政治的な混乱があったのか、何かしらの衝突があったのかと不安になりますが、ボラカイ島の場合はまったく違います。
あまりにも急速な発展を遂げ、世界一のリゾートと言われるようになったボラカイ島は観光客が集まりすぎて周辺の海の汚染や人口の増大、水の過剰使用、廃棄物の処理などの環境問題に発展してしまったのです。
いま現在、日本でも観光客の増大に伴う「オーバーツーリズム」により観光地が普段の生活を維持できないほどになってしまう現象が起きていますが、ボラカイ島の場合はさらに深刻で、美しい周辺の自然にまで影響が出始めていました。
そこで2018年4月、フィリピン・ドゥテルテ大統領は半年間の閉鎖を決め、ボラカイ島周辺の環境を守るように指導と法整備を行いました。
現在では、汚水を海へ流さない、廃棄物の処理をしっかりと行うことができる、ボラカイ島周辺の環境に配慮することができると定められた基準を守ることのできるホテルや飲食店のみが観光客の受け入れを再開しています。すべてはボラカイ島の自然環境を守り、これから先も美しいビーチリゾートでいるための閉鎖だったのです。
ボラカイ島の見どころ
さて、そんな美しいボラカイ島が観光客の受け入れを再開したとなれば、ぜひ足を運んでみたくなりますよね。ボラカイ島はとても小さな島ですが、目を見張るような美しいビーチがいくつもあるのが有名です。
ボラカイ島を一躍世界的に有名にしたのが全長約4kmに及ぶ「ホワイトビーチ」です。真っ白でサラサラのパウダーサンドが続くビーチはボラカイ島の中心。この周辺にホテルや飲食店が立ち並んでいます。
遠浅の海で透明度もとても高く、シュノーケリングを楽しんだりビーチでお昼寝をしている人たちでいっぱいです。晴れた日の海の色は青と言うよりもエメラルドグリーンといえるほど。遠くに行くにつれて深い緑色に変わる自然のグラデーションはため息がでるほど美しい光景です。
海に入ると足元をお魚が泳いでいるのが見え、ダイビングやシュノーケリングにもぴったり。美しい海と爽やかな風を同時に楽しめる、立ち上がって乗れるように作られたサーフィン、SUP(サップ)にも挑戦してみるのもいいですね。
閉鎖前はこのビーチでお酒を楽しんだり、パーティが行われたりしていましたが、周辺での喫煙や飲酒は禁止になりました。静かで美しく、治安も良いビーチが戻ってきたといえますね。
再開後のボラカイ島へは一日6,000人ほどの観光客しか入れない制限がかかっています。ホテルなども順次再開されており、観光客の制限もあり予約も取りやすくなっているので、いまが狙い目ですよ。ボラカイ島を訪れたら「この自然を守るための閉鎖だったのか」と納得せざるを得ません。
またそれと同時に、これからも美しいビーチを守ってくれるよう願わずにはいられない気持ちになります。この機会に、「天国」と称されるほどの光景が広がるボラカイ島へ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
source:PR TIMES
image by:R.M. Nunes/Shutterstock.com
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