日本食を愛する台湾人が決める「ここがうまい日本の外食チェーン店」
海外旅行をしたとき、日本のお店を見かけることも少なくありません。街で見かけるおなじみの飲食店は、海外へもたくさん進出していますよね。特に台湾にはたくさんの日本のチェーン店が進出していて、「日式レストラン」として多くの人の生活に浸透しているのだとか。
今回は、台湾出身の黄(ファン)さんに、実際に台湾で通っていた日本のチェーン店について聞いてみました。なかには日本よりも台湾で有名なお店や、イメージが180度異なるお店もあるみたいです。
黄さん:日本在住歴1年半のデザイナー。台北出身のトリリンガル女子。好きな食べ物は焼肉。
日本の飲食店がオープンするときはとても話題になる
──台湾にいるとき、どんな日本のお店がありましたか?
黄さん:日本のお店は台湾にたくさんありました。コンビニもそうだし、飲食店が多いですね。台湾にはたくさん「日式」と書かれた看板があります。これは「日本風」のような意味で、台北市内ではよく見かけます。
──どんなお店が人気でしたか?
黄さん:日本でも人気ですが、一蘭はとても人気です。当時は一蘭が台北に1店舗しかなくて、お昼とかはいつも混んでいました。
福岡発のとんこつらーめん専門店「一蘭」。海外では中国、アメリカ、台湾に出店しています。お土産品も人気のラーメン店です。台湾に2店舗を展開しています(2018年11月時点)。
黄さん:台湾の一蘭は24時間営業でした。でも日中はとても混んでいて並ぶので、混雑を避けるために朝5時に行っていました。
──普通はどれくらい並ぶのですか?
黄さん:台湾では日本のお店が初出店するととても話題になるので、オープン当時はすごく並んでいる人がいました。240時間並ぶってニュースで言われてました(笑)
──240時間はすごいですね(笑)
黄さん:開店前に200人がすでに並んでいたと聞きました。
──ラーメン屋さんが結構浸透している感じですか?
黄さん:ラーメン屋さんはとても多いですね。他に、「らあめん花月嵐」とか「麺屋武蔵」とか本当にたくさんあります。
日本全国に250店舗以上を展開する「らあめん花月嵐」。台湾、タイ、シンガポール、フィリピンに店舗があります。台湾には16店舗が展開中。定番の「嵐げんこつらあめん」は日本円で約560円で提供されています。
黄さん:日本に来て驚いたのは、「ラーメン凪」の味が違う!(笑)
「ラーメン凪」は、ゴールデン街発祥の煮干しラーメン屋さん。20種類以上の煮干しを独自にブレンドした「すごい!煮干ラーメン」が人気メニュー。煮干しラーメンの他には、「豚王」というとんこつラーメンもあります。海外では台湾、フィリピン、香港で展開されています。台湾には5店舗展開されています。
黄さん:日本では煮干しラーメン屋さんで有名ですよね。それはとても驚きました。台湾にある「ラーメン凪」はとんこつラーメンです。台湾ではよく豚肉を食べるので、豚骨は馴染みがあります。