ご当地絵ハガキを買ってすぐ投函できる小さな文房具店「てがみ屋」
旅の楽しみの一つに、お土産選びがあると思います。贈る相手を考えてお土産を選ぶのって、楽しい時間ですよね。そこで提案です。たまには「物を贈る」のではなく「気持ちを贈る」、そんなお土産はいかがでしょうか?
長崎出身の今道さんに、長崎の観光スポットのご近所にある文房具店「てがみ屋」さんをご紹介いただきました。
長崎一の観光スポットのご近所にある「てがみ屋」訪問
長崎市内でも有数の観光地オランダ坂とグラバー園の間でご商売をされている文房具店舗「てがみ屋」さん。
「文房具屋なのに『てがみ屋』?」という事で、店舗に突撃訪問して、その辺の経緯を店長の山下さんに聞いてみました!
「ごめんくださーい」私の突然訪問を快く迎えてくれた、店長の山下みつよさん。「早速ですが、どうして「てがみ屋」なんですか??」とストレートに質問してみました。
「実はこの場所って両親が経営している企業向け事務用品の取扱店舗の一角。私も家業の店舗スタッフと「てがみ屋」店長を兼務しています。ある日、会社や家族のために私で何かできることが無いかな・・・って考えてみたんですよ。
私に出来ることってなんだろう?小さい時から身近にあった文房具を改めて手にとった時、やっぱり文房具が私にとっての最大の武器!そこで店舗の一部を改装して個人向けの文房具店舗を始めたのがキッカケです。」
なるほど!家業の仕事の傍ら、実際に行動に移した訳ですね!行動力ありますね。けどけど、文房具店なのに屋号は「てがみ屋」ですよね?
「個人向けの文房具を扱おうと思ったんですが、もう少し自分の個性というかキャラを店舗に込めたいと思った時に『私は”てがみ”を書くのも、書く時間も好き。』そこで『てがみ屋』という名前にしたんです。」
だから文房具に混ざって封筒やペンなど手紙が書ける文具がそろっているんですね。
「はい。店舗リニューアルを機に『イートインスペース』ならぬ『ライティングインスペース』を併設してみました。レターセットを買って直ぐに、旅の気持ちをしたためて欲しいと思って。」
面白い試みですよね。やっぱりお客さんって場所柄、観光客が多いんですか?
「『オランダ坂』と『グラバー園』の間で、大型客船が停泊する『松が枝埠頭』も近所ですが、観光地からは少しだけ離れているので、街歩きで偶然立ち寄った旅行客や地元客の半々くらいですね。
折角なのでもっと多くの旅人の方に立ち寄って欲しいです。ここで扱っているハガキや封書は長崎の文化や観光地を題材にした品も多く、長崎在住の作家さんが一つ一つ長崎への想いを込めて製作された作品なので、地元長崎の方以外にも『知らない長崎の町並み』を知ってもらいたいですね。」
旅人が集まり新しい交流が生まれる「てがみ屋」
実は山下さんへのインタビュー中に手紙を書かれていたお客様から声を掛けて頂きました。
どうやらお客様のご家族が現在、上海で留学中!私も上海在住!と偶然にも長崎で上海繋がりの奇跡の出会い!いやーこの店舗、人と人をつなぎ合わせるツキもお持ちのようです。
お客様、山下さんとの三人で旅人話に花が咲きました。いいですね、こうやって旅人同士の交流が生まれ、新しい旅の思い出と会話が生まれる場所って。
店舗は山下さんの人柄なのでしょう、ほっこりとした雰囲気と一つ一つ店長自らセレクトしたアイテムが並びます。
先ほど紹介した県外では目にする機会が少ない長崎の作家陣が製作した商品を手にとっているだけでも楽しめ、「てがみ屋」でグルっと長崎観光をしたような気分に浸れます。