なぜ鳥取が愛されるのか?日本人が住みたい田舎ランキング
小さなまち「自然の恵み部門」1位:千葉県いすみ市
今回、新設された小さなまちランキングの「自然の恵み部門」の第1位に選ばれたのは、千葉県いすみ市でした。
千葉県いすみ市は、都心から1時間ほどの場所に位置する自然豊かな都市です。里海と里山の両方が楽しめるという好立地で、さらには創業支援が充実しています。
この創業支援では、空き家の改修・事業を創業する方に向けた「空き店舗対策事業補助金」や、創業時に必要な資金を受ける方に向けて「創業支援資金利子補給金交付事業」といった多種多様な補助金制度が設けられているのです。
いすみ市の魅力は地域の空き家の有効活用や新事業のサポートだけではありません。同市の最大の魅力は、なんといっても大自然に囲まれた環境です。
なかでも約60kmにおよぶ九十九里浜の南端に位置する太東海浜植物群落は、1920年7月に日本で最初の国指定天然記念物に指定されました。
現在では激しい海食により海岸線が後退したため小規模になりましたが、トベラ、ヤブニッケイ、マルバグミ、などの海浜特有の生物相が見られます。こういった大自然や都心から1時間という好立地が評価されたようですね。
小さなまち「子育て世代が住みたい田舎部門」1位:島根県飯南町
移住者数が大幅に増加し、その8割が30代までの世代であった島根県飯南町が初の1位を獲得しました。
島根県飯南町は、島根県中南部にあり、広島県との県境、中国山地の脊梁部に位置する約90%を山林・原野が占める町です。面積は242.88平方キロメートルで、人口4,884人(2019年2月1日時点)の非常に小さな町です。
飯南町では町をあげて子育て環境の充実に取り組んでおり、保育料の減免、子どもの医療費免除、保小中高一貫教育、町営塾「飯南町学習支援館」など、さまざまな支援制度を用意しています。
このため今回は総合部門でも2位にランクインしており、大自然と子育てに対する積極的な支援活動が人気を集めた要因でしょう。