癒しのもふもふ。カピバラ露天風呂発祥の地「伊豆シャボテン動物公園」
寒い日にはカピバラだって温泉につかりたくなるようです。今では広く知られるようになったカピバラの露天風呂は、伊豆シャボテン動物公園から始まったことをご存知でしょうか?
家族で行っても、ひとりで行っても楽しめる伊豆シャボテン動物公園。カピバラの露天風呂は11月中旬から4月初旬の期間限定ですが、それ以外にも楽しめる2019年にオープンしたばかりの新たな施設も一緒にご紹介します。
カピバラの露天風呂は偶然の産物?
伊豆シャボテン動物公園でカピバラの露天風呂が始まったのは1982年の冬。
当時の飼育員がお湯を使って展示場を掃除していると寒さが苦手なカピバラが寄ってきたことから、露天風呂を思いついたそうです。以来、伊豆シャボテン動物公園の冬の風物詩として定着し、2019年には37年目を迎えました。
見ているだけで癒される。冬季限定の露天風呂
カピバラの露天風呂を見ることができるのは、11月中旬から4月初旬。時期によっては、ゆず風呂やハーブ風呂などの変わり湯に入ったカピバラに会うこともできます。
通常は平日の13時半から1回、土日祝日は10時半と13時半の2回行われます。春休みなどは平日でも2回開催になることがあるので、事前に公式サイトでスケジュールをチェックしておくことをおすすめします。
カピバラの露天風呂は伊豆シャボテン動物公園で大人気のイベントということもあり、開催時間間際には展示場が観客でいっぱいに。最前列で見るためには、遅くとも開始20分前には露天風呂の前で待機するといいでしょう。
露天風呂より食い意地?
時間になると飼育員がカピバラの生態を解説しながらお湯を張っていきます。寒い日はお湯の流れる音を聞くだけで集まってくるというカピバラですが、筆者が訪れた3月下旬のこの日の気温は約19度。
比較的暖かいため、カピバラたちはなかなか露天風呂に入ろうとしません。そこで好物のササで誘導してみると、一列になって飼育小屋から出てきました。
食事のときは親子間でもバトルが勃発するほど食い意地が張っているカピバラたち。露天風呂でも一心にササを食べ続けています。
湯船を泳ぎ回るカピバラの姿を見ることもできます。ちなみに目や鼻、耳に水が入らないよう、カピバラの顔のパーツは一直線になっているそうです。
まるで天国にいるかのような極楽気分で露天風呂につかるカピバラ。こう見えても名前の意味は「草原の支配者」なのですが…そうとは思えないかわいさです。じっと観察していると、心がぽかぽかと温まってくるはずです。
ちなみに歩行者用ゲートを入ってすぐの「カピバラ虹の広場」というコーナーでは、カピバラにさわったりエサをあげたりすることができます。露天風呂を見て「カピバラにさわってみたい」と思った方はぜひ訪れてみてください。夏になると特製のカピバラ噴水で水遊びもできるようです。