あのころにタイムスリップ。日本国内のノスタルジックな「廃線跡」6選
旧福知山線跡/兵庫県宝塚市・武庫川渓谷
1986(昭和61)年に廃線となった旧国鉄の「福知山線」ですが、同線のうち武庫川渓谷を通る区間(現JR生瀬駅から武田尾駅)がハイキングコースとして一般開放されています。コースの長さは6.9km。登りの標高差は115mです。
武庫川のせせらぎを聞きながら、春には桜、秋には紅葉が彩りを楽しむことができます。一方で、コースにはふたつのトンネルとひとつの鉄橋跡が残り、廃線跡をしっかり感じさせてくれますよ。
なお、トンネル跡内は照明などはつけられてなく真っ暗なので、ライトなど十分な装備を持って訪れることをおすすめします。
旧大仏鉄道跡/奈良県奈良市・京都府木津川市
奈良県の「旧大仏鉄道跡」は1988年(明治31年)に開業、その後9年で廃線となったことから、幻の大仏鉄道とも呼ばれています。線路跡は残っていませんが、レンガ作りのトンネル跡、橋脚跡などが点在しており、それらを結んでハイキングコースが整備されています。区間はJR関西本線加茂駅から奈良駅の間の12kmです。
旧宮原線跡/大分県九重町・熊本県小国町
「旧宮原線」は1937(昭和12)年に開業、民営化に先がけて1984(昭和59)年に廃線となりました。小国駅のホームと線路跡は現在の道の駅小国に残されており、そこから少し歩いたところから、廃線跡を利用した約4kmの遊歩道(宮原線遺構 遊歩道)がスタートします。
遊歩道は緑のなかを割って続いており、森の息吹を感じながら歩くことが可能です。途中にはトンネルや7つのコンクリートアーチ橋が残されています。このなかには、鉄筋に代わって竹筋を利用したちょっと珍しいコンクリートアーチ橋が含まれており、これらの橋梁群は2004年に国の登録有形文化財に選ばれました。
今回紹介した廃線跡は、立ち入り禁止となっている場所も存在します。事前にルートや安全性を確認した上で、必ず守るようにしてください。また、廃線跡は森や谷を通っていることが多く、コースを少し外れただけでも迷う可能性もあります。十分に気をつけ、ノスタルジックな時間を楽しんでくださいね。
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